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“練習場変えて”発言でサンフレ広島社長が直接謝罪「選手には注意した」、安芸高田市長「魔女の宅急便」で気持ちを表す

サンフレッチェ広島のエンブレム。(C)SAKANOWA

「広島の、日本のサッカー振興に欠かせない施設と判断し、『サッカー公園を維持していく』とお答えしています」

 J1リーグ・サンフレッチェ広島の選手の「みんな練習場を変えてほしいと思っている」と発言した記事が拡散され、その練習場を管理する安芸高田市の石丸伸二市長がツイッター(@shinji_ishimaru)で「選手のためにならないならば、もはや安芸高田市が22百万円を持ち出す意味はありません」とSNSで発信。“裏話”を求められての選手のひと言が大きく波紋を広げたが、14日、サンフレッチェ広島の仙田信吾社長が石丸市長のもと直接謝罪に訪れた。

 石丸市長は次のようにツイッターで報告している。

「本日、サンフレの仙田社長から謝罪があり、『当人には注意をした』『ここの練習場が必要で、変える方針はない』と確認しました。広島の、日本のサッカー振興に欠かせない施設と判断し、『サッカー公園を維持していく』とお答えしています。市としても投資が回収できるよう努めます」

 また、映画『魔女の宅急便』のあるシーンから、自身の気持ちを表現している。

「魔女の宅急便を思い出しました。祖母が作ったニシンのパイに対して、孫が『このパイ嫌いなのよね』と言うシーンです。『他のを作ってあげてよ』と思っていました。

 ただ、ニシンのパイしか作れないと『辛い』ですね。好物じゃないかも知れないけど、せめてお腹が空かないように、という気持ちです」

 選手が不満を抱いている、トップチームの最大の力を引き出せていないかもしれない……。そのようなしこりは残り、もう少し踏み込んだ“改善”への協議も必要になったようだ。

 この問題は、東俊希がDAZNの『やべっちスタジアム』に出演。サガン鳥栖戦でのドウグラスの得点シーン、チーム好調の要因、コロナ禍でのリハビリ期間の苦しんだ話などを語っていった。そして最後に、矢部浩之氏から「育成組織から広島一筋。だからこそ話せる“裏話”」を求められ、「(選手)みんなが言っているのは、練習場を変えてほしいってこと」「往復2時間を無駄にしている」と語った部分が一部メディアにて強調された。

関連記事>>サンフレ広島選手“練習場不満”発言、安芸高田市長が撤退の意向を示す「もはや22百万円を持ち出す意味はありません」

 その発言を受けて、練習場を提供し管理している安芸高田市の石丸市長が「す、すごく複雑な思いです…どうしたものでしょうか」「>みんな練習場を変えてほしいって 選手のためにならないならば、もはや安芸高田市が22百万円を持ち出す意味はありません。 選手の希望を叶えてあげられないか、市からもサンフレへお願いしてみます。身を引こうと思うのは、どこよりもサンフレを応援している立場だからこそです」と撤退する意向を示唆していた。

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