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川崎今季3度目ウノゼロに家長昭博は「ピンチの数自体が減っている」と手応え

川崎で2シーズン目を迎える家長昭博。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

5連戦の締めくくり、「余力を残しながらできた」。

[J1 24節] 川崎 1-0 仙台/2018年8月25日/等々力陸上競技場 

 気温31.6℃でほぼ無風という暑さもあり、川崎フロンターレは守備を固めて手数を少なく攻めてこようとするベガルタ仙台を相手に、なかなか突破口を見出せずにいた。スコアレスで折り返し、仙台は計算していたようにFWの石原直樹を投入してくる。それでも川崎に焦りはなかった。

 4-2-3-1の右SHで先発した家長昭博は、「(前半について)悪くはなかった。相手も人数をかけてきていたので、焦らずやろうかな、と思っていました」と、この日も冷静だった。

 55分に相手のミスから中村憲剛が先制点を決め、そのあとにピンチもあったが、4節・名古屋グランパス戦(A)、17節・V・ファーレン長崎戦(H)に続く今季リーグ戦3度目の「ウノゼロ(1-0)」で勝点3を掴んだ。

「相手もリスクをかけて攻めてきませんでした。(ゴールシーンについて)ミスからの失点はサッカーではよくあること。そこをしっかり突けたのは良かったと思います。(仙台が基本的にカウンターやロングボール主体となったため)ある程度、余力を残しながらやれたと思います」

 平日にも試合が組まれたリーグと天皇杯の8月の5連戦を無敗(4勝1分)で切り抜けた。鬼木達監督は2点目を奪いきるところを課題に挙げた。その点について家長は「もちろんそうです。ただ、そこは簡単なことではない。僕はまず今は勝てればいい」と語っていた。

「僕らは考えながらやっていますが、結局は勝点3を取ることが一番大切。いつもいいところも、悪いところもあるが、上積みできているので、これを続けてやっていければいいと思います」

 1-0での勝利には「そんなに最近ピンチがない。ピンチの数自体が減ってきている。今日も攻め込まれる時間帯はありましたけれど、決定的なチャンスは少なかった。組織的に守れていると思います」と手応えを得る。

 コンパクトな布陣を保ったまま、できるだけボールをキープし、敵陣で試合を進める。そんな”攻撃的な守備”が機能していることに、一段と自信を深めていた。

取材・文:塚越始
text by Hajie TSUKAKOSHI

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