【C大阪】ハブナー、パリ五輪プレーオフ不参加決定。「悲しくて残念」インドネシア代表が今日運命のギニア戦
U-23アジアカップに出場したU-23インドネシア代表のハブナー。(Photo by Mohamed Farag/Getty Images)
シン・テヨン監督はセレッソに理解を示す。理想はインドネシアの五輪出場決定、ハブナーの神戸戦での活躍!
パリ・オリンピック男子サッカーの最後の出場枠を争うU-23インドネシア代表 – U-23ギニア代表の大陸間プレーオフが日本時間5月9日22時から、中立地フランスの「Stade Pierre Pibarot」で行われる。
先日まで開催されたパリ五輪予選となるカタールU-23アジアカップで、インドネシアのベスト4進出の躍進に貢献した一人が、セレッソ大阪のDFジャスティン・ハブナー(JUSTIN HUBNER)だった。
歴史的な韓国戦のPK戦勝利など同大会5試合に出場した、すでにインドネシアのフル代表でもプレーするオランダ出身のセンターバックは、大会後に日本へ戻りC大阪に合流。そして同国メディア『テンポ』によると、インドネシアはプレーオフ参加を要請していたものの、C大阪に断られたという。
同メディアによると、インドネシアのシン・テヨン監督が5月8日、インドネシアメディアを対象にしたオンライン取材に応じて、ハブナーの合流を最後まで待ったが実現しなかったと語った。
「ジャスティンはセレッソ大阪が派遣してくれませんでした。クラブの決定は理解しています。ただ、派遣されることが認められず、とても悲しく残念に思っています」
もちろん招集に関しての交渉は、現場サイドではなく、インドネシアサッカー協会の仕事ではある。ハブナーはもともとイングランド・プレミアリーグのウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCが保有権を持っていて(昨季まではU-21でプレー)、C大阪には期限付き移籍中の身である。招集の依頼があった場合、本人(仲介人など含め)と2クラブという三者の合意と手続きが必要になる。関係者によると、U-23アジアカップへの参加については合意がなされていたが、プレーオフまでの話し合いが行われていなかった可能性が高いと見られるという。
C大阪の守備陣にも負傷者が相次いでおり、今季まだJ1では2試合・5分間の出場機会しか得ていなかったハブナーだが、出場機会を得られるチャンスにある。ただ、そもそも、プレーオフを巡る扱いについて、ウルブスと決定するには、やや時間が足りなかったか。
アジア(AFC)のパリ五輪の出場枠は「3.5」。U-23アジア杯で優勝した日本、準優勝のウズベキスタン、3位イラクが出場権を獲得している。
C大阪は11日16時から、ホームで昨季チャンピオンのヴィッセル神戸と対戦する。理想は、インドネシアがパリ五輪の出場権を獲得し、ハブナーもこの大一番で結果を残す(ハブナーにとっても注目を集める一戦になる)――。アジアサッカー界にとっても重要かつ注目のプレーオフになる。