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歴史的アップセット、インドネシアが韓国を下す。壮絶PK戦は12人目、アルハンが決着。韓国一人レッドカード、ファン・ソノン監督退席処分、PK戦ストップもやり直し…。パリ五輪アジア最終予選、ドラマチックなベスト4進出

U-23インドネシア代表のアルハン。(Photo by Yong Teck Lim/Getty Images)

U-23アジアカップ、ベスト8敗退の韓国は出場権を逃す。

 パリ・オリンピックのアジア最終予選となるカタールU-23アジアカップ準々決勝、U-23韓国代表 対 U-23インドネシア代表の一戦は延長120分で2-2の同点で勝敗がつかず、準決勝進出はPK戦に委ねられた。そしてPK戦は12人目までもつれ込んだ結果、インドネシアが11-10で韓国を上回りベスト4に進み、歴史的なアップセットを演じた。韓国はパリ五輪の切符を逃した。

 今大会の上位3チームがパリ五輪の出場権を獲得。3位決定戦で敗れた4位がアフリカ代表のギニアとのプレーオフに回る。この準々決勝は、負けた時点でパリ五輪への道が途絶えてしまう大一番の一つ。

 韓国は開始7分にゴールネットを揺らした。しかしVARの介入から主審がビデオチェックするOFRで、オフサイドの反則と判定。一旦認められた得点が取り消された。

 すると15分、インドネシアはエースのラファエル・ストリックが技ありミドルループを沈めて、先制に成功する。

 それでも45分、右クロスからの逆サイドに振られたヘディングシュートがインドネシアDFの頭に当たるオウンゴールで、韓国が1-1に追い付く。

 それでもインドネシアは気落ちせず、45+3分、最終ラインのロングフィードから再びラファエルがGKの股を抜いて、2-1と勝ち越す。

 韓国は70分にイ・ヨンジュンが相手を踏みつけたとして一発レッドカードで退場処分になる。

 ただ数的不利になったが、むしろ、ここからアジアの虎は目覚め驚異的な集中力を発揮する。そして84分、インドネシアが全員で攻め上がったなかGKがキャッチし、そこからカウンターを発動。ジョン・サンビンが決めて追い付いてみせる。インドネシアにとっては、もったいない失点だった。

 さらに、相手ファウルに対し抗議した韓国のファン・ソノン監督が退席処分を受ける。

 延長戦は両チームともにチャンスをモノにできず。落としたらパリ五輪への道が途絶える一戦、ベスト4を懸けた切符はPK戦に委ねられた。

 PK戦でもドラマが待っていた。インドネシアの5人目のキックが止められ、決着か――と思われた。ところが、VARのチェックで、GKがキッカーの蹴る前に前へ出ていたとしてやり直しに。韓国の勝利がフイになる。

 そして韓国は6人目がセーブされる。

 ついにインドネシアの勝利か、と思われたが……6人目が枠を外して失敗してしまう。

 このあと10人目では、両チームのゴールキーパーも決めるという凄まじい展開に。キッカーは二巡目に突入する。

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 そして韓国は12人目が失敗。そしてインドネシアは東京ヴェルディでもプレーしたプラタマ・アルハンが決めて、ついに歴史的なアップセットを完結させた。

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