三笘薫にどのように影響、ブライトンのデ・ゼルビ監督が退任発表。バイエルンとの交渉は…
ブライトンの三笘薫。(Photo by Bryn Lennon/Getty Images)
1月に舞台裏で経営陣と何かしらのトラブル!?
ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCを率いるロベルト・デ・ゼルビ監督(Roberto De Zerbi)が5月18日、日本時間19日24時(20日0:00)から行われるマンチェスター・ユナイテッド戦に向けた記者会見で、今季限りで退団することを発表した。クラブは公式サイトでも、来季に向けた計画を立てるため、この残り2試合の段階での発表になったと伝えている。
デ・ゼルビ監督には、ドイツ・ブンデスリーガ1部バイエルン・ミュンヘンが接触していることが明らかになっている。しかしデ・ゼルビ監督は、これまでどのクラブとの交渉もしていないと明かしている。まずは一旦、休みを取りたいということだ。
『フットボール・トランスファーズ』によると、デ・ゼルビ監督は1月の段階でクラブ経営陣と意見が合わず衝突。「クラブの経営陣には満足できず、1月のブレイク期間中、舞台裏で何かしらのトラブルが起きたとほのめかしていた」と伝え、そのわだかまりが解消できなかったことを、今回の要因に挙げている。
三笘薫も所属するブライトンは昨季躍進し、今季クラブ初のヨーロッパカップ戦となるUEFAヨーロッパリーグ(EL)に出場。しかし、レアンドロ・トロサール(→アーセナルFC)、アレクシス・マック・アリスター(→リバプールFC)、モイセス・カイセド(→チェルシーFC)と、主力がメガクラブへと移籍していき、今季はその穴埋めをしきれず。加えて負担のかかった三笘が腰を傷めて戦線離脱するなど、最後は失速して現在10位と苦しんでいた。
バイエルンの噂が出た際、デ・ゼルビ監督はブライトンに愛着があり、プレミアリーグで戦い続けたいと宣言していた。しかし、44歳のイタリア人指揮官はもうこの段階では覚悟していたようで、まさかの2シーズンでの退任となった。
三笘は今季終盤をケガで棒に振り、現在もリハビリに専念している。リバプールFC、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナルFCなど複数のメガクラブが獲得に関心を示していると言われてきた日本代表ウイングだが、基本的には来季もブライトン続投と見られてきた。
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しかし“恩師”デ・ゼルビ監督の退任は、間違いなく、今後の動向にも影響が出そうだ。果たしてこの夏に動くのか!? もしもデ・ゼルビ監督がバイエルンの指揮官に就任したら……。そのあたりも今後、注目されることになる。