久保建英は2戦連発ならず「頭で思っているよりも…」と感じた歯痒さとは?
攻め挙がる横浜F・マリノスの久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
シュートを1本も放てず、”後半勝負”のチームのゲームプランにより途中交代。
[J1 18節] 横浜FM 1-2 清水/2018年8月29日/日産スタジアム
今夏にFC東京から横浜FMに加入したMF久保建英が前節のヴィッセル神戸戦に続いて2試合連続でスタメン起用された。しかし、シュートを1本も放てず56分に仲川輝人と交代。チームも1-2で逆転負けを喫した。
神戸戦で移籍後リーグ初起用初スタメン初ゴールを決めてから中2日、台風による順延で組まれた清水戦では、3-4-2-1の左シャドーで先発。しかし2試合連続ゴールはならなかった。
開始早々にウーゴ・ヴィエイラが切れ込んで久保と2対1の状況になり、あとはパスが来れば決めるだけ……という場面があった。しかしウーゴ・ヴィエイラはシュートを選択して失敗。久保は「いい形でボールを奪えたが、あそこはウーゴの判断。自分から言うことはありません。(パスが来れば)サポートはできるようにしていました」と振り返った。
目まぐるしい環境の変化の中で、チームへの急速なフィットを遂げてきた。コンディションについて聞かれると、17歳の久保は次のように率直に答えた。
「頭で思っているよりも、ちょっと体が思い通りにいっていないと言いますか。神戸戦よりも思い通りにはいっています。ただ、体が思い通りににいかないなというときはあります」
連戦とあって、この日の横浜FMは「まだパワーのある前半は相手を走らせ、後半、自分たちのゲームにして最後に仕留める」(アンジェ・ポステコグルー監督)というプランを立てていた。理想は同点、できればリードを奪って、久保から仲川への交代をしたかったことが分かる。シュートがポストやバーに2本あたり、微妙な判定もあったが、チームとしては勝負を仕掛けた後半にゴールを奪えなかったことが何より悔やまれる結果となってしまった。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI