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浦和が”奇跡の15秒”から先制点を決めるもののC大阪に逆転負け

浦和レッズの柏木陽介。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

ソウザのスーパーミドルが突き刺さる。ファブリシオは開始早々に負傷交代。

[J1 25節] 浦和 1-2 C大阪/2018年9月1日/埼玉スタジアム

 雷雨により試合開始が30分遅れた影響が、少なからずあっただろう。浦和レッズのFWファブリシオが開始早々にクロスを上げた際に左膝を痛め、一旦ピッチに戻ったもののやはりプレー続行できず、開始7分に李忠成と交代した。

 ただ李はすぐさま前線を活性化。迎えた12分、自陣のゴールライン付近から、岩波拓也→柏木陽介→興梠慎三→青木拓矢→武藤雄樹→宇賀神友弥→李と、7人でゴール前までボールをつなぎ、浦和の背番号「20」が倒れ込みながら左足でシュートをねじ込んでみせた。飛び込んでくる相手を次々にかわしながら自陣からパスで攻略する”奇跡の15秒”と呼んでも過言ではないような今季ベストに上げられるゴールシーンだった。

 しかし、その後の浦和の時間帯を耐え凌いだセレッソ大阪は、深い位置で柿谷曜一朗がボールをキープする機会が増え、攻撃のリズムを掴んでいく。そして29分、セットプレーの流れから、杉本健勇のクロスをオスマルが押し込み同点に。ハーフタイムを挟んで、柿谷に代えて高木俊幸が古巣のピッチに立つ。すると53分、一瞬の隙を突いたソウザが狙い澄ましたミドルを豪快に突き刺し、ついにアウェーチームが逆転に成功する。

 その後、ホームチームは荻原拓也、阿部勇樹を投入。C大阪ゴールに迫ったが、決定的なチャンスをなかなか作り出せず試合終了を迎えた。

 浦和はリーグ3試合勝ち星なし。8月以降、2勝2分3敗。一方、C大阪は前節のサンフレッチェ広島戦で敗れていたが、2試合ぶりの勝利を収めた。

 試合終了と同時に滝のような雨が降り注いだ。その中で、浦和サポーターから浦和の選手たちに拍手とともにブーイングも起きた。

文:サカノワ編集グループ

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