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【浦和】大丈夫!?ブレイン岩尾憲が徳島ヴォルティス復帰。ヘグモ流スタイルの理解者が去る

浦和の岩尾憲。(C)2024 Asian Football aConfederation (AFC)

ヴォルティスはカラーを取り戻すチャンスに。

 J1リーグの浦和レッズは6月27日、MF岩尾憲がJ2リーグの徳島ヴォルティスに完全移籍すると発表した。

 36歳の頭脳派ミッドフィルダーは2022シーズンに浦和へ加入。昨年はAFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)制覇に貢献した。そして今季もペア=マティアス・ヘグモ監督のもと、アンカーやインサイドハーフを担ってきた。

 これまで今季リーグ12試合に出場。本職であるアンカーはサミュエル・グスタフソンが軸となり、攻守両面でデュエルでのアグレッシブさと勝利が重視される現体制下では、安居海渡の台頭もあり出場機会を減らしていた。

 とはいえ、昨年のマチェイ・スコルジャ前監督、そしてヘグモ監督の戦術や意図をより明確に理解する貴重な日本人選手であった。その狙いのもと、ピッチ上で統率できるキープレーヤーだったのは間違いない。

 最近は4-2-3-1も採用されるものの、基本戦術は4-3-3であるヘグモ流の戦術の理解者が、選手が入れ替わり、さらに出場機会の少なかった若手なども試合に絡んできたこのタイミングで去るのは、少なからず痛手である。

 岩尾自身はキャリアでプロセスを大切にした先に結果もあると取り組んできた。そうしたなか、結果も求められる浦和で、どのように進化を遂げていけるかという「チームと自らへの挑戦」としてレッズを選択したと語っていたことがある。

 岩尾は「ここで全てを語り尽くすことはできませんが、僕が今日までやってきたことに後悔はありません。ここが僕の浦和レッズでの最大であり最終着地点だと思います」とコメントしている。彼の中で、一つ何かしらの“答え”が出たようだ。

 様々な経験を積んだ岩尾が徳島に加わるのは大きなメリットと言える。今季これまで残留争いから抜け出すために必死に戦い、なんとか11位まで上げてきた(とはいえ降格圏とは勝点4差)。

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 岩尾が加わることで改めて、ヴォルティスが近年貫いてきたポゼッションを大切にしながらも時に強引に攻め切る鳴門の渦潮のような、繊細かつ豪快なスタイルを取り戻すことができるか――。

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