【高校選手権】連続準優勝、青森山田CB藤原優大が肩を落とす「1年間こだわってきたつもりだが、それは『つもり』だった」。浦和での抱負を聞かれ…

青森山田の藤原優大。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

まさかのCBへのマンマークに動揺。「もっともっと利口な、考えてプレーできるような選手にならなければ」

[高校選手権 決勝] 山梨学院 2(4PK2)2 青森山田/2020年1月11日14:05/埼玉スタジアム ※45分ハーフ

 全国高校サッカー選手権決勝、青森県代表の青森山田は山梨県代表の山梨学院との延長110分間の死闘を2-2で引き分け、そのあとのPK戦を2-4で落として2大会連続での準優勝に終わった。

 キャプテンのCB藤原優大は「昨年(の決勝で)悔しい思いをしてから1年間……こだわってきたつもりでしたが、やはりそれは『つもり』でした」と唇を噛んだ。

「準決勝(矢板中央/〇5-0)ではいい試合ができました。しかし決勝はラインが下がり、なかなかコンパクトにできず青森山田のサッカーができず、延長戦まで行ってチャンスがあるなかで決め切れなかった。自分たちの実力不足だと思います。昨年(の決勝で)悔しい思いをしてから1年間……こだわってきたつもりでしたが、やはりそれは『つもり』でした」

 この日も貴重な同点弾を決めた山田の闘将はそのように悔やむとともに続けた。

「結果が出なければ何の意味もないですし、ここで優勝することだけを考えて1年間生活してきました。悔しさはありますが、このチームでやってきたことに後悔はないと言ったらおかしいかもしれませんが……自分はやり切ったつもりです」

 振り返ると、青森山田対策を徹底してきた山梨学院にやられた、と言える展開になってしまった。

「(試合の)入りでディフェンスラインが下がり、中盤がポッカリ空いてしまい、そこに何本もパスを入れられて、ペナルティエリアのラインぐらいのところへアタックできず、失点してしまいました。後半はボールを素早く動かしてサイドからという形でチャンスを作れましたが、決め切る力がなかった。それが敗因だと思います。すべてが甘かったです」

 しかも、山梨学院はセンターバックの藤原にマンマークをつけるという、まさかの奇策を打って出た。そこで藤原は普段のプレーを封じられた。

「センターバックにマンマークという斬新と言いますか、自分にマークがついてどうすればいいのか、と頭が回らなくなって……。後半コーチからアドバイスを受けたあと、自分のプレーができるようになりましたが、プロになるにあたり、自分で考えてプレーすることがもっと必要だと思いました。もっともっと利口な、考えてプレーできるような選手にならなければと個人的に思いました」

 言われたことを遂行する。それはもちろん重要なことだが、それだけでは限界が来る。

「特に最後の1年間、キャプテンとしてついてきてもらって、自分の未熟さや実力不足を痛感して、申し訳ない気持ちがあります。今回の反省点は次に生かせなければ、何の意味もないと思います。また準優勝かという気持ちが今一番です。まだまだ足りなかったので、もっともっとも考えて成長していきたいです」

 卒業後は浦和でプレーする。プロでの抱負を求められた藤原だが、「まだそこまで頭が回りませんが……もう一回り、ふた回り成長しなければ上では活躍できないと今大会に感じました。自分に厳しく成長を促していきたいです」と、まずこの高校生活最後の大会について、自分自身の中で一つひとつ整理しようとしていた。

注目記事:【高校サッカー選手権】山梨学院の秘策成功「CB藤原優大へのマンマーク」、起点を封じるとともに―

[文:塚越始]

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