【鹿島】鈴木優磨不在で神戸戦へ、ポポ監督「チームで積み上げてきたことをしっかり見せるチャンス」
鹿島のポポヴィッチ監督。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA
「約束事を守りながら、自分の能力を生かしてもらいたい」
[J1 21節] 神戸 – 鹿島/2024年6月30日19:00/ノエビアスタジアム神戸
J1リーグ鹿島アントラーズのランコ・ポポヴィッチ監督が6月29日、オンラインの取材に応じて、アウェーで対戦する翌日の昨季王者ヴィッセル神戸戦に向けて抱負を語った。
この上位対決、エースの鈴木優磨が累積警告により出場停止になる。ただポポ監督は、そうした”流れ”で今回の試合を迎えることを、むしろポジティブに捉える。
「優磨がいる時といない時では、誰がどう見ても、もちろん違いがあります。ただ、それ(出場停止)は我々にとって、とてもいい機会だと捉え試合に臨むことがすごく大切だと思います。今までチームで積み上げてきたことをしっかりと見せるチャンス。この試合で一歩前進し成長していく。そういう試合にしたいです」
一方、チームのために最低限の約束事を守って戦い、そのうえで個の輝きを放ってもらいたいと選手に求めていた。
「チームのためにコレクティブに戦いながら力を出すことが、自分に返ってくると話してきました。チームのために戦いながら、個を発揮して輝く選手を、明日の試合ではより多く見せてもらいたいと思っています」
鹿島は11試合負けなし。首位のFC町田ゼルビアとは2ポイント差の2位であり、首位に立つチャンスでもある。一方、4位・神戸も4ポイント差に迫る。ポポヴィッチ監督は”チーム力”を示す一戦にしたいと意気込みを示した。
「フォーカスをぶらさず自分たちがやり続けてきたことを、しっかり出せる1日にしたい。チームのために戦うというのは、個の能力を出さないというわけではありません。約束事を守りながら、自分の能力を生かしてもらいたい。そこは選手たちもよく理解してくれていると思います。そのなかで、個の最大値をしっかり見せてくれるはずです」
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鈴木不在のなか、チャヴリッチの出場が見込まれる。その明らかに突出した突破力、フィニッシュワークといった個の力を、チームとしてどのように引き出すのか。そのあたりも楽しみな注目の一戦になる。