【浦和】湘南に鮮やかな逆転から2失点敗戦…伊藤敦樹が語った敗因とは?
伊藤敦樹。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「自分たちのところでセカンドボールを拾えなかったのが全て」
[J1 22節] 浦和 2-3 湘南/2024年7月6日19:03/ 浦和駒場スタジアム
J1リーグ22節、浦和レッズは途中出場したチアゴ・サンタナの2ゴールで一時逆転に成功したが、90分からの2失点で2-3と湘南ベルマーレに再逆転され敗れた。今季唯一の駒場スタジアムでの一戦、しかしリーグ3連勝を逃した。
酒井宏樹の退団により、新キャプテンに就任した伊藤敦樹は試合後、「ゲームをコントロールしたかったものの、相手の思惑通りオープンな展開にさせてしまった」と悔やんだ。
0-1とリードされた60分、サミュエル・グスタフソン、チアゴ・サンタナを投入し、強力な攻撃モードで15分間で2-1と逆転に成功した。
そのあと4-2-3-1の左ボランチ(アンカー気味)に入ったグスタフソンと、トップ下に一旦シフトした安居海渡が入れ替わる。そして試合スタート時の安居と伊藤のダブルボランチに戻し、グスタフソンが1列前のトップ下にポジションを取った。
最終ラインの守備強度を保つためのペア=マティアス・ヘグモ監督の采配だが、伊藤は「自分たちのところでセカンドボールを拾えなかったのが全てでした」と敗因を挙げた。
「(2-2に追い付かれた失点は)ロングボールを蹴られて、そこを拾われてのショートカウンターからでした。ファウルで止める、ボールを大きく蹴るなど、チームとして共通認識ができていないところがありました。ピッチ上でコントロールできなかった自分の責任だと思います」
ヘグモ監督も試合後の記者会見で試合の締め方について、「1対1の場面では命を懸けて戦わなければいけない。最悪の場合はフリーキックを与えてでも止めなければいけません。さらにゴールを決めて試合を決定づける、あるいは、決意を持って試合を締めなければいけない。同時に私自身が戦術的にこの結果を避けるために何ができたのか、評価して見てみないといけません。しっかり教訓は持ち帰りたいです」と語っていた。
「本当にもったいない試合」伊藤は肩を落とした。
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浦和は勝てば暫定ながら6位まで順位を上げて、上位進出のキッカケを掴めていただけに、悔やまれる一敗となった。主力選手が入れ替わったなか、ちょうど日程的に下位との対戦が続くだけに、ここで結果を残しつつも、こうした課題の解消の取り組んでいきたい。
取材・協力/佐藤亮太