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【なでしこ】ポジション別最新序列。実質22人体制、パリ五輪金メダル獲得へバランス良い陣容に。浜野まいか、藤野あおば、清家貴子のブレイクに期待! 不安は…

パリ五輪に臨むサッカー日本女子代表(なでしこジャパン)のポジション別の序列。(C)SAKANOWA

メダル獲得には、大会中の突き上げが不可欠。

[パリ五輪 GS]日本女子代表 – スペイン女子代表/2024年7月25日24:00(現地17:00)/スタッド・ドゥ・ラ・ボージョワール

 サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)が日本時間7月25日24時(26日0:00)から、パリ・オリンピックのグループステージ(GS)初戦スペイン女子代表戦に臨む。今回ポジション別の序列をまとめ、現時点でのチーム状況を整理したい。

 基本布陣は3-4-2-1。4-3-3、4-2-3-1もオプションにある。最近ではアメリカ女子代表に4-3-3がハマって優位に試合を進めたこともあり、池田太監督は試合ごとに対戦相手の出方、守り方などを考え、3バックと4バックを使いこなすと予想される。

 また、2011年女子ワールドカップ(W杯)優勝監督である佐々木則夫女子委員長のもと、日本女子代表は当初から「18人プラス バックアップ4人」ではなく「実質22人体制」になると見据え準備を進めてきた。しかも佐々木委員長が当初言っていた、”22人で活動しながら、ケガなどがあれば入れ替え可能”という当初の予定から、さらに出場条件が緩和され、東京オリンピックと同様、”22人の中から試合ごとに18人を選択できる”というルールが大会直前に定められた。

 オーバーエイジ問題を含め準備で後手を踏む男子と異なり、女子チームは先を見据えての準備も周到だった。

 22人のメンバーはバランスが良い。池田監督が金メダル獲得までを、しっかり見据えた陣容だと伝わってくる。

 センターフォワードは田中美南が一番手として起用されてきた。一方、大会直前では、浜野まいかが好パフォーマンスを披露。植木理子も先発の選択肢であり、バックアップメンバーだったパワーのある千葉玲海菜の起用も可能になった。

 序列一番手の田中でさえ絶対的と言えず、大会を通して、この序列が大きく変わることもある。むしろ、そういった突き上げや世代交代が起きなければ、メダル獲得は難しいとさえ言える。

 また、WEリーグで得点王&MVPに輝き三菱重工浦和レッズレディースからブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCに移籍した清家貴子も絶好調である。が、このチームではスーパーサブ的起用が続いた。直前での準備によっては、浜野がCF起用になる場合、2列目で固定される可能性もある。

 課題はウイングバックか。遠藤純の負傷離脱で、争いが続いた左WBはレフティである北川ひかるがセットプレーキッカーとしても重宝され、レギュラーポジションを掴んだ。しかし直近のガーナ戦での負傷は気になるところ。

 そこでバックアップメンバーだった守屋都弥が起用可能になったのはとても頼もしい。とはいえ、それでも左右とも選手層が厚いとは言えず、ボールを奪えてハードワークできるタイプがやや物足りない印象だ(ボランチを含め)

 守備力と運動量も備えた古賀塔子、石川璃音はメダル獲得への勝負どころで、より重宝されそうだ。若き選手たちの柔軟性も試される。

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 近年のなでしこジャパンは国際大会で、”いいところ”まで行くが、なかなかインパクトを残せずにいる。浜野、清家、藤野あおば……大会中にこの序列を覆す――ブレイクを遂げる選手の出現が、金メダルを狙うためには不可欠と言えるだろう。

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