×

【PHOTOS】近づいていると思ったが、また遠のいた世界一への道│パリ五輪 なでしこジャパン

なでしこジャパンはベスト8で、パリ五輪の戦いを追えた。写真:早草紀子(C)Noriko HAYAKUSA

ブラジル戦での谷川萌々子の他は、なかなかインパクトを残せず。

[パリ五輪 準々決勝] 日本 0EX1 アメリカ/2024年8月3日22:00(現地15:00)/パルク・デ・プランス

 パリ・オリンピック女子サッカー準々決勝、 なでしこジャパン( 日本女子代表)対アメリカ女子代表の一戦はスコアレスで延長戦に突入し、トリニティ・ロッドマンに左足の強烈なシュートを決められ0-1で敗れた。2012年のロンドン五輪での銀メダル以来、3大会ぶりの3位入賞そして世界一を目指した戦いは、ここで幕を閉じた。

 今年4月の「She believes cup」では、アメリカから清家貴子が開始30秒に先制点を叩き込んだが、惜しくも1-2と逆転負けを喫したが、とても内容もよく善戦していた。

 そしてパリ五輪の“本番”。日本は勝率を上げるため、5-4-1と守備を固めて、アメリカのスピードに乗った攻撃を徹底的に消してチャンスをうかがった。

 その狙い通りにはできていた。これまでと比べれば、アメリカとの差はそこまでは感じなかった。

 とはいえ120分間で、枠内シュートは田中美南の1本のみ。決定機も守屋都弥のボレーだけだった。あるいは怖がりすぎた、とも言えたか。そしてブラジル戦で2ゴールをもたらした谷川萌々子をコンディション不良で欠いたのも響いた。

 グループステージ初戦では女王スペイン女子代表に、チームビジョンから差を突き付けられた。池田太監督のもと、日本女子代表は昨年の女子W杯でベスト8に終わったものの、世界一に返り咲けるチャンスはある――と感じさせる健闘ぶりを見せた。

 しかし今大会、”負けられない”ことを意識して戦ったが……。ブラジル戦での谷川以外は、あまりインパクトを残せずベスト8で敗れた。

 近づいていると感じていた世界一は、また遠くなってしまったのではないか。そう感じさせる大会になってしまった。

 キャプテンの熊谷紗希は今大会で国際大会から身を引く考えを示唆してきた。2011年のW杯優勝、2012年のロンドン五輪銀メダルを知る選手が去るなか、女子サッカーの面白さや魅力を伝えるところから、なでしこJAPANの再挑戦は始まる。

※アメリカ戦後のフォトギャラリーはこちら!

写真:早草紀子(C)Noriko HAYAKUSA

Ads

Ads