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ホリエモンと岡田武史氏が『スポーツベッティング』の矛盾を突く。「警察権力の話になる」「堀江さん、巻き込まないでくれよ」

堀江貴文氏。(Photo by Koichi Kamoshida/Getty Images)

FC今治オーナーになった経緯など、「NewsPicks」で語る。一部がユーチューブで公開。

  J3リーグFC今治のオーナーを務める元日本代表監督の岡田武史氏がこのほど、「NewsPicks(ニューズピックス)」で実業家のホリエモンこと堀江貴文氏と対談し、一部がユーチューブの「NewsPicks/ニューズピックス公式チャンネル」で公開された。

 岡田氏は収録時に話題となっていたFIFA女子ワールドカップの放映権問題、また、FC今治のオーナーになった経緯についても詳しく語っている。

 そして、スター選手不在となって停滞感の漂うJリーグもピックアップ。その起爆剤として期待される「スポーツベッティング」だが、日本ではなかなか法整備されずにいる。

 さらにJリーグの試合結果を対象にした文部省による『トト』があるものの、より身近に様々な結果(次に誰がゴールを決めるか、誰が何ゴール決めるか、どちらの足でゴール決めるか……など)を対象とした「スポーツベッティング」では、日本から海外のベッティング事業者へ資金が流れている実情について両氏が議論。岡田氏は「スポーツベッティングをもっとオープンにしないと、日本人が海外のサイトで賭けているのだから、お金が出て行ってしまっているわけじゃないですか」と指摘。堀江氏は「岡田さん、それなかなか言ってくれる人がいないんですよ。至極当然のことで、僕はずっと言ってきているんです。要は富の海外流出が起きているんです」と、この問題に一石を投じた。

 そのうえでパチンコ産業などとの兼ね合いで……「警察権力との話になってくるから」と堀江氏が言うと、岡田氏は「それ危ない話になるのかな。巻き込まないでくれよ」と苦笑いを浮かべた。

 そして堀江氏は2016年、京都府警が海外オンラインのベッティング利用者3人を逮捕し、そのうち一人が略式起訴を受け入れなかった一件を紹介。インターネットを介しての海外で法的に認められた事業者への行為は、そもそも本来の賭博の場を設ける胴元を取り締まる「賭博罪」の立法趣旨の対象ではないのではないはずだと争う姿勢を見せ、その一人は結局「不起訴処分」となった。

 現在、警察庁は消費者庁と協力して海外ベッティングに賭ける行為が違法であると周知し、岸田文雄首相もそう明言している。ただし、上記の矛盾を整理する、明確な法整備とルール化が進まずにいるのが現状だ。

 イングランド・プレミアリーグなどは、ベッティングと放映権により、各クラブに莫大な資金がもたらされ、現在のサッカー界での「一強」の地位を築いている。もちろん一方で、そもそも日本人にそういった「賭けの文化」が定着するかという声もある。

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 ただ、岡田氏は海外ベッティングを完全に禁止する法案があれば問題ないのだが……と、経済の循環を滞らせている日本で起きている矛盾について、改めて疑問視していた。

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