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【サッカー日本代表】伊東純也の虚偽報道疑惑、「女性側は納得していない。もっと犯罪があったと言いたいのでは」。細野弁護士が中立的な視点から解説

伊東純也。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

検察審査会への申し立てとは? 民事の紛争は「代表招集どうこうの問題にはならないのでは」。

 週刊誌の虚偽報道疑惑の問題に揺れたサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)MF伊東純也(スタッド・ランス)が告訴された刑事で不起訴となった件で、8月16日、細野敦弁護士が自身の『細野弁護士チャンネル』を更新し、「【問題終結か】伊東純也選手と女性側双方“不起訴” 今後の展開は?」と題した動画をアップし、法律の専門家として中立的な視点からこの問題について解説した。

 伊東の弁護団が8月9日に記者会見を行い、伊東と週刊誌に情報提供した女性2人がそれぞれ大阪府警に刑事告訴していた件が、いずれも不起訴処分になったことなどが報告された。一方、伊東側は民事で女性二人に対して約2億円の損害賠償を請求する訴訟を起こし、さらに信用毀損の疑いで週刊誌の編集者ら3人と女性2人を東京地検に刑事告訴している。

 また、一部報道によると、女性側は検察審査会に不服申し立てを行ったという。その件について、細野氏は次のように解説した。

「伊藤選手の側としては、準強制性交等罪の方が嫌疑不十分で不起訴になれば、一応(当初の)目的は達せられたと思います。一方、女性の側としては週刊誌に情報を出して大阪府警に告訴状も出したということからすると、納得がいかず検察審査会に不服申し立てをしたと。だから女性側は納得してない、もっと実際は犯罪があったんだということを言いたいのでしょう」

 しかしすでに不起訴となっただけに、「一回大阪府警から地方検察庁まで上がって嫌疑不十分だという結論が出たので、検察審査会に申し立てたからと言って、なかなか結論が変わるものではないです」と説明。さらにここから覆る可能性は低いのではないかと見ていた。

 9月には日本代表の北中米ワールドカップ(W杯)に向けた3次予選(これまでの最終予選)がスタートする。刑事事件で不起訴となったことで、伊東の招集への障壁はなくなったとも見ている。

「(リスク的なものは)刑事事件としては、もうないですからね。あとは民事で損害賠償金がどちらに、どのように発生するのというのはあるのかもしれません。それは民事でよくある紛争ですので、それ自体で代表入りどうこうという問題にはならないのではないでしょうか」

 そのように細野氏はこのコンテンツの中で、中立的な立場からこの問題について語っている。

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 日本代表は9月に北中米W杯3次予選がスタート。まず9月5日に埼玉スタジアムで中国代表、10日(日本時間11日)にアウェーでバーレーン代表と対戦する。

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