【サッカー日本代表】Wターボで同点弾! 伊東純也が中村敬斗を称賛「キレていた。あんなドリブルで抜いていく敬斗は久しぶりに見た」
伊藤純也。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
11月シリーズではスタッド・ランスコンビ揃っての先発出場もあるか。
[W杯アジア最終予選 C組 第4戦]日本代表 1–1 オーストラリア代表/2024年10月15日19:35/埼玉スタジアム
北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選(3次予選)の第4戦、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)が中村敬斗のクロスからのオウンゴールで同点に追い付き、オーストラリア代表と1-1で引き分けた。日本は最終予選、初失点を喫したものの3勝1分と無敗をキープ。
伊東純也は62分に堂安律と代わって、右ウイングバックに入った。大きな歓声に迎え入れられると、縦への仕掛けを繰り返してサイドアタックを活性化。そしてフランス1部スタッド・ランスでチームメイトである中村が70分に投入されると、ダブル・ターボが火を噴いて、日本の両翼から再び豪州ゴールに襲い掛かった。
「0-1の状況だと、勝っている時よりもチャンスを作るのは難しくなります」
完全にゴール前を固められた状況下、伊東はまさに縦横無尽に躍動。右から左へと突き抜け、さらに中村を追い越していくオーバーラップからチャンスメイクし、会場のボルテージを高めた。
「右サイドから中へ持って行って、敬斗にパスをつけて、そこを回っていくのは、チーム(スタッド・ランス)でも何度かやっています。(追い越す動きをした伊東を)アイツもシンプルに使ってくれます。あとは相手ディフェンスが(伊東に)食いついたら、(中村が)カットインでシュートにも行けます」
何よりこの日は、フランスリーグで4試合連続ゴール中である中村の調子の良さを、伊東も感じ取っていた。その勢いをより生かしたいとも考えた。
「今日はアイツのプレーがキレていた。良かったですよね。久しぶりに、あんなドリブルで抜いていく敬斗を見ました。フランスだと身体能力の高いディフェンダーが多く、なかなか簡単にはいきません。今日のドリブルのように、後半から出ても、自分の力を出せるのは強みだと思います」
結果的にシュート数は日本が12本(枠内3本)、オーストラリアは1本……。豪州は枠内シュートがゼロだったが、スコアは1-1となった。
「あれを続けていければ勝てたと思います」さらに時間があれば……と伊東は悔しそうに語った。
確かに完全に日本が圧倒しているなか、試合終了を迎えた。もちろん捉えようによっては、試合を支配しながらもちょっとスッキリしない展開に終わりそうだったところ、スタッド・ランスコンビがその破壊力と魅力を見せて、試合終盤、それまでとは違うチームのようになって盛り上げた。
11月シリーズは揃って先発か――。そんな期待も抱かせたのは、プラス材料と言える。
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日本代表はこれで最終予選、3勝1分の勝点10で首位をキープ。一方、オーストラリア代表は1勝2分1敗の勝点5。森保ジャパンは来月、アウェーでインドネシア代表と15日、中国代表と19日に対戦する。