欧州チャンピオンズリーグという魔法。荻原拓也「ワンプレーで価値が変わる。自分でも分からないところまで行ける」
ディナモ・ザグレブのスターティングイレブン。荻原は手前右から二人目。Photo by Jasmin Walter/Getty Images)
ディナモ・ザグレブの左SBで先発、レッドブル・ザルツブルク戦でクロスから得点をもたらし勝利に貢献。
[CL リーグフェーズ3節]RBザルツブルク 0–2 ディナモ・ザグレブ/2024年10月24日(現地23日)/レッドブル・アレーナ
J1リーグ浦和レッズからクロアチア1部ディナモ・ザグレブへ今年1月に期限付き移籍した荻原拓也(Takuya OGIWARA)が現地10月23日、UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ3節のアウェーでのレッドブル・ザルツブルク戦で先発出場し、クロスから先制点につなげるなど、2-0の勝利に大きく貢献した。
荻原はCL初戦のバイエルン・ミュンヘン戦で自身CL初出場初ゴールを決めたのに続き(しかし2-9の歴史的敗退)、この日も得点に絡むとともに絶妙なロングフィードから味方と相手GKの競り合いになり、GKを一発レッドカードで退場処分に追い込んだ。
序盤の劣勢を跳ね除けてのディナモ快勝劇――。荻原はチームの今季CK初勝利に大きく貢献した。
試合のあと取材に応じてくれた荻原は、この欧州CLの舞台の特別な魔法――その魅力と可能性について語ってくれた。
クロアチアにわたって約1年、来月25歳になるレフティは「日々が刺激的だし、常に成長に全振りできる、すごくいい環境です」と頷く。
そして一握りの選手しか立てないCLの大舞台で戦っている、その価値について。荻原は次のように語る。
「こうしたチャンピオンズリーグ(CL)という大きな大会があるのも成長につながっています。ワンプレーで自分の価値を示せる。自分でも分からないところまで行ける。それがチャンピオンズリーグだと、今日も感じました。自分自身に対しても、常に期待を持ちながらプレーしたいと思います」
レッドブルグループの代表格の一つであるザルツブルクらしい強力な3トップのハイプレスとそこからの怒涛のアタックに苦しめられた。そんな劣勢を跳ね除けて得点と勝利につなげた。
「ザルツブルクは強かったですし、先制できるまでかなり厳しかったです。ボールを奪われると、縦に速かった。(期待される19歳のアダム・ダギムと対峙し)スピードとパワー、高さもあって、最初は嫌だったけれど途中から対応できるようになりました。マッチアップ、すごく楽しかったです」
オーストリアの強豪と対峙した1試合の中で、荻原がチームとともに進化を遂げてった。それは間違いなかった。
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「チャンピオンズリーグって、そういう意味でも素晴らしいし、そこで価値が変わります。日々ステップ・バイ・ステップで一歩ずつ進んでいきたい。ただ、なんか二個飛ばしぐらいする可能性がある。気持ちとしては変わらず一歩ずつでも、評価として一気に上がることがある。そういう意味で、やる気につながります。チャンピオンズリーグ、楽しみにしています」