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【浦和L】なでしこジャパン選出を経て遠藤優が、さいたまダービーで2ゴールをもたらす活躍「『自分の武器はドリブルだ』と再確認してやってきました」

浦和レディースの遠藤優。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

大宮VENTUSに4-0快勝、「前へ常にチャレンジして行きました」。

[WEリーグ 9節]浦和 4-0 大宮/11月17日/浦和駒場スタジアム

 WEリーグ9節、注目のさいたまダービーは、三菱重工浦和レッズレディースが4ゴールを奪って、大宮アルディージャVENTUSに快勝を収めた。

 右サイドバックの遠藤優は「さいたま市出身で浦和の街で育ちました。小さい頃からさいたまダービーがどのような試合かは身に染みて感じていましたし、そのなかで育ってきました。今日は特別な一戦でした」と、駒場に4202人が来場した一戦に挑んだ。

 そのなかでオウンゴールなど2ゴールに絡む活躍を見せた。

「(大宮Vの最終ラインが)3バックでした。両ウィングバックが高い位置を取る分、裏のスペースが空くことはスカウティングで分かっていました。常にドリブルを仕掛けて、クロスやシュートのイメージは持っていました。(1点目は)栗島選手が上手くスペースに入ってきたので、アシストになりました」

 1点目は右SBの遠藤選手から逆サイドの栗島選手に展開して生まれた一撃だった。

「今のサイドバックは攻撃参加が求められます。両サイドバックで得点できたことはレッズレディースの新たな武器になりますし、今後、もっと得点が取れると思います」

 何より遠藤の積極的な仕掛けが、突破口となっていった。

「1対1の場面になったら、仕掛けようと決めていました。今までは味方にパスを出す、あるいはワンツーのパスでもらうことが多くありました。今週の練習で『自分の武器はドリブルだ』と再確認してやってきました。積極的に仕掛けた結果がアシストにつながりました」

「自分自身、昨年から調子が上がったと周囲から言われるようになりました。しかし今シーズン、ここまで何も結果を残せていなかったので『今日こそは』という気持ちで挑みました。そのうえでの今回の結果なので、少しホッとしています。自分としては満足していないので、次の試合でも結果を求めたいです」

 遠藤はこのほど、なでしこジャパン(日本女子代表)に初めて選ばれた。その活動を経て、浦和での勝利につなげた。

「代表とレッズレディースのサッカーは違いますが、(プレー面の)引き出しは増えました。チームがあっての代表選出でした。まずチームで結果を残したい気持ちが強いです。(その活動を経ての大宮戦)前へ常にチャレンジしていたことで相手が引いてくれて、より仕掛けやすくなりました」

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 2試合消化の少ない浦和Lは5勝1分1敗の勝点16で暫定4位。20日にはちふれASエルフェン埼玉との、さいたまダービー2連戦に臨む。