【兵庫県知事選】斎藤元彦氏再選にホリエモン「限られた既得権益を守るのではなく、本当に市民の側に向いた政治家が求められている」
堀江貴文さん。(C)SAKANOWA
「テレビや新聞よりもインターネットのほうが信じられるのではないか。あるいはそれが主な情報源になりつつあると示された選挙だった」
匿名での告発文書からパワハラ疑惑を持ちかけられ、失職したことで11月17日投開票で行われた兵庫県知事選は、斎藤元彦・前知事が再選を果たした。
地上波テレビ放送では斎藤氏が失職するまで、連日、ニュースやワイドショーでこの話題が扱われ、いずれも斎藤知事の人格にまで言及し、徹底的に批判する内容のものだった。そのため、SNS上でも「大人のイジメだ」と逆に疑問も膨らんでいった。
問題は命を絶った県職員を巡るものから、「出張先で県職員が断った手土産のカニを持ち帰った」など、それが兵庫県政に影響を与えるものなのか!? という仔細な点にまで言及されていった。
そうしたなか今回、斎藤氏が予想を覆す大差での再選を果たした。実業家のホリエモンこと堀江貴文氏は同日、自身のユーチューブチャンネル「ホリエモンチャンネル」で、「兵庫県知事選挙で斎藤元彦・前知事が再選確実となったことについて解説します」と題した動画をアップ。翌日には視聴者数が100万人を超えた。
「テレビや新聞よりもインターネットで言われていることのほうが信じられるのではないか。あるいは、それが主な情報源になりつつあると示された選挙だったのではないかと思います」
堀江氏はそのように強調。兵庫県の22の首長や県議が斎藤知事を批判し続けていたが、「民意は斎藤知事にある」として、まず襟を正して、この結果を受け入れるべきではないかと指摘した。大きく捉えれば、既得権益を守ろうとする体質の続く県内部に”ノー”が突き付けられる結果となった。
「(県議・県行政など)これまでの自分たちのやり方を批判されても、ある意味、みんなで仲良く県民のお金を食い潰してやれていたではないか、そういうことだったと思います。
身を切る改革、ドラスティックな改革などやらなくても、県は上手くいっていたではないかと言いたかったと思います。
しかし、それでは生温い。ちゃんとした改革をしなければいけないという、そのため内部でハレーションを生んできたと思います」
そして堀江氏は「トランプ旋風、石丸旋風とも共通していると思います」として、次のように時代の潮流を捉える。
「限られた既得権益を守る政治ではなく、本当に市民の側に向いた政治家が、多少強引な手法でも改革してくれる人が求められていると思います」
関連記事>>松本人志さん訴訟取り下げ、ホリエモンが語る舞台裏「TV局の高給サラリーマンはビビりばかり」文春砲にも一定の理解
先の衆院選も受けて、「ネットが選挙を変える。もしかすると、もしかして」として、少数与党の石破茂内閣が早期に崩壊する可能性を示唆。来年には衆参同時選挙もあり得るのではないか――。堀江氏は政治の世界にも注目していきたいということだ。