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松本人志さん訴訟取り下げ、ホリエモンが語る舞台裏「TV局の高給サラリーマンはビビりばかり」文春砲にも一定の理解

松本人志さん。(Photo by Chung Sung-Jun/Getty Images)

ユーチューブ『ホリエモンチャンネル』で、今後の活動も展望。

 性加害疑惑に関する虚偽報道をしたとして、2024年1月に週刊誌とその発行元などに慰謝料総額5億5000円万円を請求したダウンタウンの松本人志さんによる民事訴訟で、11月8日、双方合意のうえ、訴えが取り下げられることになった。松本さん、所属先の吉本興業、週刊文春がそれぞれコメントを発表し、事実上の決着を迎えた。

 この発表を踏まえ、実業家の堀江貴文氏はユーチューブの『ホリエモンチャンネル』で、この件について「松本人志さんが訴訟を取り下げたことについて解説します」と題した動画をアップ。その具体的な舞台裏などを語った。

 堀江氏は、松本さんの地上波テレビへの復帰について「テレビ局は高給取りのサラリーマン組織」として、「トップもサラリーマン社長。ちょっとしたことで懲戒解職になり得るので、松本人志さんなんて怖くて扱えない」と今後、最終的に出演が認められる可能性は低いだろうと見ていた。そのうえで「本当、テレビ局のサラリーマンなんてビビりばっかり」と指摘。そうした組織の背景もあり、責任あるポスト役に否定され、松本さんのテレビ業界への全面復帰は難しいと予想していた。

 松本さん側は、強制的な行為に及んだ物的証拠はないものの、不快な思いをさせてしまった女性側に謝罪。堀江氏も「あくまでも性加害ではなく、不快な思いをした人に謝っているところが妥協のポイントだったと思います」と解説している。そして金銭の授受はなく、「双方痛み分けという結果になったのではないかと思います」と、この結果を分析していた。

 前述の状況を踏まえ地上波テレビ局への完全復帰は厳しいという。そうしたなか、「ユーチューブやネットフリックスなどでスターになってください」と呼び掛けていた。

 今回は「性加害」とは言われるものの刑事事件化されなかった。「(被害者側が)刑事化するチャンスは、いくらでもあったもののされなかった。そこまでの構成要件はなかったのでしょう」として、週刊文春側がそこまで強気には出なかったバックグラウンドと妥協点も説明している。

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 いずれにせよ今回の「取り下げ」で、堀江氏は「松本さん本人も気持ち的にはひと段落したのではないでしょうか」とポジティブに受け止める。着地点を見出せたことで、むしろ今後の新たな展開を楽しみにしていた。