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突然ピッチで気絶したフィオのボーヴェ「チームメイト全員とビデオで会話」。カリアリ戦は開催へ

フィオレンティーナが公式インスタグラムで、ボーヴェの容態が安定したことを報告。※公式インスタグラム(@acffiorentina)より

意識回復、今後は原因を探るための検査を受ける。

 イタリア・セリエAのACFフィオレンティーナは日本時間12月3日(現地2日)、前日のインテル・ミラノ戦の途中にピッチで突然意識を失ったフィオレンティーナのエドアルド・ボーヴェ(Edoardo Bove)が「チームメイト全員とビデオで会話を行ったという心強い知らせを受けた」と報告した。また、インテル戦は中止になったが、現地4日に行われるコッパ・イタリア・ラウンド16のエンポリFC戦について「監督とスタッフ、選手は直ちにピッチに戻り、水曜日のエンポリ戦に備えることを決めた」とステイトメント(声明)を発表した。

 クラブによると、ボーヴェは試合翌日の朝に抜管。「目を覚まして、意識もはっきりしている。彼は家族、クラブの経営陣、監督、チームメイトと会話も行った」と発表。一方で、なぜ、ボーヴェにあのような危機的状況が起きたのか、その原因を突き止めるため検査を行う。

 フィオレンティーナは「素晴らしい人間性とプロフェッショナリズムを示してくれたカレッジ大学病院の全ての医師とスタッフに感謝します。クラブはまたこの困難な時期に、メッセージやサポートを通じて大きな同情と配慮を示してくれた、とても広いフィオレンティーナ・ファミリーとサッカー界全体に感謝しています」とコメントしている。

 このアクシデントは日本時間12月2日(現地1日)に行われたフィオレンティーナ - インテル・ミラノ戦の15分、インテルのラウタロ・マルティネスのシュートがゴールネットを揺らした。 しかし、直前のプレーでボールがタッチラインを割っていると副審が旗を上げていたため、ゴールは認められなかった。その判定を巡って、試合は中断に。

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 主審が状況などを説明していると、16分を過ぎたあたり、ボーヴェが突然、意識を失いピッチに倒れ込んだ。選手たちはボーヴェを囲み、そのなかでメディカルスタッフが治療し、さらに救急隊の出動を要請。22歳のミッドフィルダーは担架と救急車でピッチから運び出された。 主審は即座にスコアレスで迎えた20分に試合を中止すると発表した。