三笘薫のスペース消す“ジョアン・ペドロ問題”、どうするブライトン!? 5試合未勝利に
ウェストハムのアーロン・ワン=ビサカと競り合うブライトンの三笘薫。 (Photo by Alex Broadway/Getty Images)
左サイドに流れる癖で、三笘の行く手を阻んでしまう悪循環に。
[プレミアリーグ 17節]ウェストハム 1-1 ブライトン/2024年12月27日(現地26日)/オリンピックスタジアム
イングランド・プレミアリーグ17節、ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCはウェストハム・ユナイテッドと1-1で引き分けた。これでリーグ5試合未勝利に。三笘薫は4-2-3-1の左MFで先発出場し、惜しいシュートも放ったが85分に交代している。
アウェーチームは51分に空中戦からセカンドボールをマッツ・ウィーファーが押し込んで先制する。しかし59分のモハメド・クドゥスのゴールで追い付かれ、そのまま引き分けた。三笘は試合終了前、エヴァン・ファーガソンと交代している。
この未勝利の5試合、ブライトンのセンターフォワードはジョアン・ペドロが担っている(6試合連続、その初戦は勝利)。しかし最近より顕著になっているのは、この『9番』が三笘のいる左サイドに流れる癖だ。
三笘が突き抜けていくための広大なスペースなのだが、そこへジョアン・ペドロが自由にプレーできる空間があるということで、先に入って来てしまう。スペースのない三笘は、ジョアン・ペドロと代わって中央に入って連係に絡もうとする。
しかし結局、右利きであるジョン・ペドロがボールを持ち直してクロスを上げる選択が目立ち、そもそもCFがサイドに流れているため、ゴール前に厚みをもたらせない。三笘も中央でほとんど貢献できない。そんな悪循環が続いている。
加えて、結果的にこの日はその左サイドへ流れたジョアン・ペドロが起点となる形で、流れからゴールは決まっている。
三笘が気持ちよく縦に仕掛けていく。さらにダイナミックなカットインも織り交ぜる。本来はそこに左SBペルビス・エストゥピニャンが効率絡んで優勢に立てる。そんなブライトンの最大の武器の一つを、チーム内で消してしまっているのが現状だ。
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プレミアリーグ最年少31歳のファビアン・ヒュルツェラー監督は果たして、どのような手を打つのか。おそらくジョアン・ペドロ個人の判断で行っているプレーのようでもあり、それをどのように解釈して改善していくのか。一時は5位以内も見えていたブライトンだが、暫定9位となっている。