×

【鹿島】仲間隼斗が柏、藤井智也が湘南へ移籍「『こんな選手がいたな』と思い出してもらえるような、アントラーズに在籍した選手の名に恥じない、小さくも大きな人間になります」

鹿島の仲間隼斗。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA

藤井「自分の決断を信じ、次のステップで戦いたいと思います」

 J1リーグの鹿島アントラーズは12月24日、仲間隼斗(Hayato NAKAMA)が柏レイソルへ、藤井智也(Tomoya FUJII)が湘南ベルマーレへ、それぞれ移籍すると発表した。

 鹿島には3シーズン在籍し、柏には2021シーズン以来の復帰となる仲間は次のようにコメントしている。

「このたび、柏レイソルに移籍することになりました。鹿島アントラーズに関わるすべての皆様へ、僕を迎え入れ、どんな時も一緒に戦ってくれたことに心から感謝しています。本当にありがとうございました。

 僕がアントラーズに加入した理由はただひとつ、タイトルを獲得するためでした。アントラーズでの3年間、タイトルのことだけを考え、常にもがきながら、すべてを捧げてきました。正直、辛く苦しい日々の方が圧倒的に多かったですが、そんな時こそいかにもがき続けるかが大切だと信じ、必死に取り組んできました。今までの僕は、選手として成長したいという気持ちでサッカーに取り組んできたと思います。

 しかし、アントラーズでは自分が成長したいという思いより、とにかくチームを勝たせたい、その一心でした。勝利のためであれば、どんな役割でも果たそうと取り組んできました。それはアントラーズファミリーの全員が一体となり、ただ勝利のために諦めず挑戦し続ける姿勢や、アントラーズの素晴らしい歴史を肌で感じることができたからこそ、このクラブに誇りを持って戦うことができたのだと思います。

 皆さんは僕のことを“魂”と言ってくれますが、その魂を宿してくれたのはアントラーズファミリーです。僕の力不足でサポーターの皆様には苦しいシーズンを過ごさせてしまったこと、力になれなかったことを心から申し訳なく思っています。

 来季からは柏レイソルの選手として、アントラーズで宿してもらった魂を込めて全力でプレーしていきます。記憶に残るような選手ではなかったかもしれませんが、いつか『こんな選手がいたな』と思い出してもらえるような、アントラーズに在籍した選手の名に恥じない、小さくも大きな人間になります。

 3年間の多大なる応援、本当にありがとうございました。素晴らしいチャント、いつも励みになっていました。これからも鹿島アントラーズが素晴らしく偉大なクラブであり続けることを祈ってます」

 また鹿島で2シーズン戦ったドリブラーの藤井は、次のようにコメントしている。

「湘南ベルマーレに移籍することを決めました。2年間、ありがとうございました。最終節のホーム町田戦、ベンチからピッチに立つ選手たちの熱いプレーと、サポーターの方々の迫力ある応援を間近で感じ、このチームでアントラーズファミリーと一緒に戦っている光景に興奮してました。改めて、すごいクラブだなと実感しました。

 この雰囲気でサッカーができるのは幸せなことで、当たり前でないと分かっています。しかし一選手としてプレーでチームの勝利に貢献するため、自分自身をもっと確立したい気持ちもあり、葛藤して決断しました。

関連記事>>【最新移籍リスト】山瀬功治、宮吉拓実、後藤優介ら掲載。あらゆるクラブが交渉可能

 アントラーズに加入してからたくさんの経験をし、色々な感情を味わいました。そして、皆さんからたくさんの力をもらいました。自分の決断を信じ、次のステップで戦いたいと思います。本当にありがとうございました!」