笠井アナ×長谷川豊氏『事件』の認識に明らかなズレ、しかしフジテレビ問題の「叩くべき相手を間違ってはいけない」と強調
フジテレビ (C)SAKANOWA
堀江貴文氏との対談は再生630万超え。ただ女性アナウンサーにも確認を取ったが、4人で食事をしたことはないというが…。
元SMAPでタレントだった中居正広さん(芸能界から引退)の女性トラブルを発端に、被害女性への対応による人権問題でフジテレビが揺れるなか、実業家の堀江貴文氏が2月1日にユーチューブ『ホリエモンチャンネル』で元フジテレビアナウンサーの長谷川豊と行った対談動画は、5日間で視聴者数630万人を超えるなど、大きな反響を呼んでいる。
長谷川氏はフジテレビ内部の生々しい権力抗争の図式、あまりに浮世離れしていった社内体質などを具体的に吐露。ただ、同局で一緒だった知名度のあるアナウンサーや司会者らの具体的な人物名を挙げたことで波紋を広げている。
特に問題となっているのが、長谷川氏の同局での先輩にあたる現フリーアナウンサーの笠井信輔氏、フジテレビに現在も在職する佐々木恭子氏、タレントのおすぎさん、そして長谷川氏が過去に会食をしたというエピソードだ。エレベーターでおすぎさんと二人きりに“された”長谷川氏が、おすぎさんから「情熱的」なキスをされたと語っている。女性アナウンサーのみならず、そういった“ノリ”で性的な被害を受けた過去を明かしている。
すると笠井氏は2月2日に自身のオフィシャルブログで「今一番お伝えしたいこと」と題し、この長谷川氏のエピソードに言及した。そこでそのような4人揃っての会食自体がなかったと否定しているのだ。佐々木氏にも確認したという。
しかし一方、15年以上前という話のため、会食していた可能性が決してゼロではないとも記している。いずれにせよ、上役に生贄をおくるような「上納」という文化はなかったと強調している。
そのブログで笠井氏は長谷川氏の実名を出さず、その正義感溢れるタイプであった過去にも触れる。決してこの文章内で敵対視はしていない。
ただし、おすぎさんは療養施設に入院しているとされ、また、すでに亡くなった小倉智昭さんも破廉恥な行為をしていたような話もしていて、そういった確認できない話を出すのは決してフェアではないのではと指摘している。
そういった反応が示されたなか、長谷川氏は2月4日に自身のエックス(@y___hasegawa)で、こうした先輩の反応を受けて投稿。あくまでも食事会はあったというスタンスを変えず、ただし、自身の中では「笑い話」であると強調している。そして笠井氏と佐々木氏への大きな尊敬の意を示し、「何度も何度も書いたように『僕も同じ穴のムジナ』だからです。あれ、僕の自己反省のためにも話したエピソードです」と、フジテレビ出身であるという立場だからこそ明かしたということだ。
そして「今回の犠牲を産んだのは『フジのシステム』です。『フジの日枝イエスマンたち』です。叩くべき相手を間違ってはいけないと思います」と、問題はその歪な企業の構造にあると、二人への誹謗中傷は絶対にしないでほしいと呼び掛けている。
とはいえ長谷川氏も先輩たちをフォローしているものの、肝心な『事件』の部分である「食事会のエピソード」は一切否定していない。
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場外乱闘のようになってしまったが、このままでは笠井氏の社会的な立場が損なわれてしまいそうである。二人によるこのエピソードについての対談企画なども期待されそうだ。