首位浮上の松本山雅、反町監督が語る最少失点の秘訣。「シュートブロックに向かう姿勢、最後の笛が鳴るまで続ける」
松本の守備を支えてきた橋内優也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
2位の町田ゼルビアと勝点3差に。
[J2 ] 松本 2-0 熊本/2018年9月23日/松本(アルウィン)
松本山雅FCが約3か月ぶりにホームで勝利を収め、2位の町田ゼルビアFCとの勝点を3差に広げて、再びJ2リーグ単独首位に立った。アルウィンでの勝利は、7月29日の26節・ヴァンフォーレ甲府戦(〇1-0)以来、実に約2か月ぶり。
松本は、セルジーニョが11分、80分とゴールを奪取。5月12日のツエーゲン金沢戦以来となる2ゴールを記録した。一方、守っては3試合連続で無失点。総失点30はリーグ最少だ。
反町監督は次のように試合を振り返った。
「試合前に考えていた通り苦しいゲームになりましたが、先制できたのが大きかったですね。ボールが逃げられてしまうのは了解のなか、どう向こうの隙を突いていくかを考え、ゼロに抑えながら追加点を決められました」
また、指揮官は久々のホームでの勝利について、「8月になってからなかなかいい成績をここで残すことができず、皆さんの気持ちが乗り移ったゲームだったと思います」とサポーターに感謝しつつ、「私たちらしく今日もゴール前でかなりシュートブロックに行った選手が非常に多くいたと思います。その姿勢を最後の笛が鳴るまで続けたいと思います」と抱負を示した。
確かに松本の選手たちはゴール前での体を張った守備が光る。そんな、勝利のために身を挺す渾身の守備が、松本のディフェンスのベースになり、ある意味、当然のスタンスとして浸透しつつある。
このホームでの勝利で、松本は再び勢いに乗れるか。次節は9月30日にアウェーでのモンテディオ山形戦。混戦のJ1昇格争いもいよいよラストスパートに突入する。
文:サカノワ編集グループ