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【鹿島】GK早川友基「思い描いていたアシストではなかった。レオに感謝しています」。神戸撃破の決勝点演出!

鹿島の早川友基。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA

理想はシュートに直接つながるフィード。

[J1 7節] 鹿島 1-0 神戸/2025年3月29日15:03/県立カシマサッカースタジアム

 J1リーグ7節、鹿島アントラーズがGK早川友基のロングフィーゴからのレオ・セアラのゴールで、リーグ2連覇中の王者ヴィッセル神戸に1-0の勝利を収めた。鹿島は5勝1分1敗で首位をキープしている。

 スコアレスで迎えた33分、フィードから“プロ初アシスト”を記録したゴールキーパーの早川は試合後、「アシストと言われても、思い描いていたようなアシストではないですね」と少し照れ笑いを浮かべた。

「相手がラインを上げてきたので(スペースにボールを)落としたら、ヘディングするようなボールをレオが胸トラして、フィジカルで競り勝ち、決めてくれました。シュートに直接つながるようなボールを蹴りたかったです。レオに感謝しています」

 とはいえ、何かが起きるはず、という地点へ蹴り込めた。その可能性を感じ取ったレオ・セアラが決めてみせた一撃だった。

「(前川黛也は行けると判断したようだったが?)スタジアムの上空は少し風が強く、伸びたか、止まったか、ちょっとそのように吹いていたと思います」

「GKの自分がアシストしたり、ゴールを決めたりというのは滅多にないので、ちょっと(歓喜の輪へ)行ってみようかなという感じでした。普段味わうことがないので」

 ちなみにGKとしてのアシストは、明治大学時代に一度あった気もするが「記憶では初めてです」ということだ。

 チームとして、ゴールを一つでも多く決めて勝ち切る――そのスタンスが共有されている。鹿島全員の攻める気持ちが一つ形となって表現された1点と言えた。

「みんなが練習のなかで積み上げたものを自信を持って出せたことが大きいと思います。守備の面でもアグレッシブにいけたと思いますし、チーム一丸となってやってきたことに対して、自信を持ってやれているのが大きいです」

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 着々と進化を遂げる26歳の守護神・早川はそう胸を張って言った。さらに自信を深める1勝となった。