【移籍】バイエルン撤退の理由? 板倉滉にマンチェスター・シティが「マッチング権」か
板倉滉 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
他クラブからのオファーと同等額で“買い戻し”可能か。
ドイツ・ブンデスリーガ1部ボルシア・メンヒェングラートバッハに所属するサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)DF板倉滉(Ko ITAKURA)が今夏、移籍マーケットでの注目の一人に挙がっている。
板倉はシャルケ04時代に2部リーグで1年(1部昇格を果たす)、ボルシアMGで1部リーグ3シーズンを戦い、ブンデスリーガで十分な経験を積んできた。するとボルシアMGとあと1年契約を残すタイミングで、ドイツのバイエルン・ミュンヘン、ボルシア・ドルトムント、バイエル・レバークーゼン、アイントラハト・フランクフルト、さらにはオランダ1部PSVアイントホーフェン、そしてイングランド・プレミアリーグの複数クラブなどが獲得に興味を示していると報じられてきた。
そうしたなか、このほど『スカイ』は、ボルシアMGに完全移籍するまで板倉の保有権を持っていたマンチェスター・シティが「マッチングライト(マッチング権)」を持っていると報じたのだ。
現地メディアによると、この「マッチング権」は当事者間で結ばれた契約内容で、詳細などが公になることはほとんどないという。基本的には新天地から移籍する際、オファーを受けた場合に、「優先権」が与えられるというもの。
ボルシアMGとあと1年契約を残す28歳の板倉に対し、1000万(約16億円)から1500万ユーロ(約24億円)で、獲得オファーがありそうだと噂されている。すると、その同等の移籍金でマンチェスター・シティが買い戻せる権利がある、ということなのだ。
そのため、例えばシティが板倉を一旦獲得し、他クラブに転売することも可能だと報じられている。
ちなみに、トッテナム・ホットスパーFCからFCバイエルン・ミュンヘンに2年前に移籍したハリー・ケインにも「マッチング権」が付帯されていると報じられている。これはバイエルンから移籍する場合、まずトッテナムが優先して交渉できる権利が与えられたと言われるものだ。
同メディアでは最近、「バイエルンにとって板倉は具体的なターゲットではない」と、ドイツ王者が早期に板倉獲得競争から撤退したと報じていた。もしも、実際にシティに「優先権」があるならば、それはライバルクラブへの移籍阻止も狙いにある。移籍金の高騰や駆け引きもあり得るため、今回、バイエルンは板倉から手を引いた可能性もある(実際に、補強したい人材とタイプが異なった場合ももちろんある)。
そうなると、マンチェスター・C以外のプレミアリーグ移籍も難しいのだろうか!? あるいはシティが板倉を戦力として必要とすることも!? ボルシアMGのみならず、シティサイドの思惑も気になるところだ。