【鹿島】決勝弾の鈴木優磨「この内容だったら、いつ負けてもおかしくない」。清水に1-0勝利、しかし“危機感”も
鹿島の鈴木優磨(左)とチャヴリッチ。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA
「すごくいい感覚だった。やっぱり練習からいい感覚を掴むのは大事」。会心の一撃を決めた一方で――。
[J1 17節] 鹿島 1-0 清水/2025年5月17日15:03/県立カシマサッカースタジアム
J1リーグ17節、鹿島アントラーズがチャヴリッチのアシストからの鈴木優磨の決勝ゴールで、清水エスパルスに1-0の勝利を収めた。鹿島はリーグ7連勝、2位柏レイソルとの差を再び4ポイントに広げた。
エース鈴木はこの日、4-2-3-1の左MFで先発。すると早々の7分、決勝ゴールとなる先制点を奪ってみせた。
DF植田直通のフィードからセンターライン付近で田川亨介が競り勝ってキープ。そこからリターンを受けた知念慶の縦パスに、チャヴリッチが一気に加速してタッチライン沿いを抜け出して突破。ターレス・ブレーネルがゴール前まで駆け上がり、その空いたスペースを鈴木が突く――。
最後はチャヴリッチのマイナスの折り返しに、鈴木がしっかり合わせてシュートを放つ。ボールはターレスのマークについてクリアしようとした住吉ジェラニレショーンの股の下を抜けて、ゴールネットを揺らした。
ヒーローインタビューで前日から良い感覚だったと語っていた。鈴木は試合後の取材対応で、その“感覚”について問われると、「めちゃくちゃ(ゾーンに)入っていたので、すごくいい感覚でしたね。やっぱり練習からいい感覚を掴むのは大事だなと感じます」と、準備段階での好感触が結実したと頷いた。
何より清水対策として「バイタル(エリア)が空くというのは個人的にも感じていたので、上手く入り込めました」と、理想的な形で決められたという。
しかし一方で、決して試合内容には満足していなかった。
「内容的にもまだまだですけど、こういった難しい試合を勝ち切るというのは優勝するうえで、大事だと思います。ただ試合のあと、みんなで話しましたけど、この内容だったら、いつ負けてもおかしくない。そう思っているので、もっともっと内容にこだわっていかないといけないです」
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もっと上手く、もっと強くなれる。鈴木はさらに力強い鹿島の勝利を目指し、再び次戦25日のアウェーでの横浜F・マリノス戦に向けた練習のピッチへと向かう。