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中居正広さん、フジB氏から損害賠償請求?「騙された、と思っている可能性も」河西弁護士が新たな“争点”解説

フジテレビ (C)SAKANOWA

見舞い金持参、弁護士紹介…実情を知らなかったか。ユーチューブにて、「理論的になくはないかなと思います」。

 元タレント中居正広さんの代理人弁護団とフジ・メディア・ホールディングスの第三者委員会による反論と対応拒否、さらに被害女性A子さんの週刊誌を介しての中居さんに好意を抱いたことはないという改めての反応など、5月から6月にかけて、この問題を巡る動きが見られた。

 こうしたなか、中居さんとA子さんを結果的につなぐことになったフジの元編成部長B氏は、この件のみならず複数の理由から、4段階の降格と1か月の休職という懲戒処分を受けた。フジ・メディア・ホールディングスはその理由を公式サイトで詳しく説明している。

 A子さんへの見舞金と見舞品の持参、中居さんへの弁護氏の依頼が、「二次加害」になり得る行為だったと指摘している。しかし一方、A子さんが上長に被害を受けたと申告していたこと、当時の病状や心情などをB氏は「認識していなかった」として、「退職勧告、懲戒解雇が相当とされる事情は認められなかった」と、より重い処分にしなかった理由……つまりこの処分の妥当性にも言及されている。

 こうしたなか「サンデージャポン」などでこの問題について解説してきた弁護士の河西邦剛氏が6月9日・10日、ユーチューブの「【弁護士】河西ちゃんねる」でこの問題について解説し、多くの人が視聴している。そこで、このB氏が、中居さんに対して損害賠償請求を行う可能性もあり得ると語った。

 社員に降格するという重い処分を受けたB氏だが、その発表によると、A子さんの病状や状況を分からないまま見舞い金などを持参し、さらに中居さんに弁護士を紹介していたたかもしれない。そのため「二次的加害行為をさせられてしまった。中居さんからある意味騙された、とB氏が思っている可能性すらあります」と、河西氏は公表された情報から推察する。

 中居さんから断片的な説明を受けた。その結果、見舞い金を持っていく行為をした――それが「二次的加害行為」と認定された。

 そのため河西氏は「懲戒処分を受けたB氏から中居さんに対する損害賠償請求、不法行為が成り立つ余地がなくはないかなというところになります」と、これまでになかった視点から別の“争点”を指摘している。

 とはいえ、中居さんがB氏にどのような説明をしたのかは「不確定ではあります」。そのため、“騙された”、“利用された”という状況を証明できれば、不法行為になると……「理論的になくはないかなと思います」と河西氏は説明している。

 中居さん弁護団は5月30日に第三者委員会に対し再反論を行った。すると第三者委からは、改めて報告書の正当性が強調されるとともに、今後中居さんサイドの反論には対応しないと回答したという。

 それから2週間が経過した。

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 中居さん側は唐突に性加害などレッテルを張られたことへの名誉回復を求めている。確かに第三者委の回答は誠意を欠いていると言えそうでもあるが……。何かしらの落としどころは見出せるのだろうか。