【浦和】なぜ松尾佑介がクラブW杯で「プロキャリア初めて」PKキッカーを担ったのか? 実は…
クラブW杯リーベル戦でPKを突き刺す松尾佑介。写真:AP/アフロ
「方向は蹴るまで決めていませんでした」
[米国クラブW杯 E組 GS1節] 浦和 1–3 リーベル/2025年6月18日4:00(現地17日12:00)/ルーメン・フィールド(シアトル)
アメリカ・クラブ・ワールドカップ(クラブW杯)グループステージ(GS)第1戦、浦和レッズ(J1リーグ)は松尾佑介のPKによるゴールで1点を返したものの、リーベル・プレート(アルゼンチン1部)に1-3で敗れた。浦和は次戦、日本時間22日4時からインテル・ミラノ(イタリア・セリエA)と対戦する。
浦和は0-2とリードされた58分、金子拓郎がカットインから倒されてPKを獲得。このキッカーを松尾が担い、アルゼンチン代表GKフランコ・アルマーニの逆、向かって左サイドへ突き刺した。
なぜ、松尾がキッカーを務めたのか。しかもプロキャリア初めてだった。
実は今季途中からJリーグでも、松尾はマチェイ・スコルジャ監督からPKキッカーに指名されていた。その機会がなかなか訪れずにいたそうだ。セットプレーを締めくくるPK練習でも好感触を得ていた。
「プロキャリアでは初めてでした。練習では何度も決めていたので落ち着いて決めることができました。責任を持って蹴ることができました」
今回のシーンは「方向は蹴るまで決めていませんでした。練習通りのことをしっかりやろうと思っていました。非常に重いPKでしたが、落ち着いてしっかり蹴り込めました」と、自信を持って蹴り込めた。
「JリーグでもPKがあれば僕だったんですが、なかなかそのチャンスがありませんでした。セットプレー練習の最後に7、8本は決めていて、その(練習での)機会が多かったのが良かったと思います」
練習でも結果を残して、キッカーを担うタイミングへ常に準備していた。
現地21日、日本時間22日早朝にはUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)準優勝チームのインテルと対戦する。
大会注目選手の一人になったアタッカーは「相手をリスペクトしすぎず、もっと自信を持って挑めばよりいいゲームができると思います。切り替えて回復することが大事。ピッチ外でどれだけ気を使えるかがポイントになると思います」と抱負を語った。
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この日は4-2-3-1のセンターフォワードで先発し、途中から左MFに入ってラインブレイクを見せ続けた。松尾は「久々のサイドでしたが、今日はそのポジションのほうがより持ち味が出たかなと思います」と語り、次はその揺さぶりからゴールにつなげたい。