【ACL浦和×広州】ドリブラー関根がアジア制覇へ決意「ゴールへ向かう姿勢を見せたい」
浦和の関根貴大。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
この夏、欧州から帰還。この目の前のタイトルに懸ける。
[ACL準決勝 1st ] 浦和 – 広州恒大/2019年10月2日19:30/埼玉スタジアム2〇〇2
アジアチャンピオンズリーグ( ACL )準決勝・第1戦(ファーストレグ)の浦和レッズ対広州恒大戦を控えた10月1日、浦和の関根貴大が前日の記者会見に臨み、ホームでの勝利とゴールへの意欲を示した。
「僕たちに残されたタイトルはこのACLのみ。次のラウンドに進むことで、リーグ戦にもいい流れを持ってきたい。勝っても、負けても、結果はもちろんまだ分からないが、しっかりと良い試合を見せたいと思います」
「(第1戦がホームである戦い方について)最近のルヴァンカップ(鹿島アントラーズ戦)でもホームが先で、そのあとにアウェーでの戦いをしているので、その経験を生かしたい。ホームで、気持ちのあるプレーを見せたいです。結果より、まずそこが大事だと僕は思っているので、浦和レッズのプライドを持って、しっかり戦いたいです」
関根はまずそのように意欲を示した。
2018-2019シーズンのFCインゴルシュタット04からベルギーのシント=トロイデンVVへの期限付き移籍を経て、インゴルシュタットの3部降格も影響し、この夏、3シーズンぶりに浦和へ復帰した。するとさっそくウイングバックの主力を務め、チームに勢いをもたらして、J1リーグでは9試合1得点1アシスト、このACLでは2試合1アシストを記録する。
上海上港戦に出場した関根は、現在中国リーグ首位を走る広州恒大の印象について、「前線に強力な選手が揃っていた上海よりも、チームとしてしっかりできあがっている印象を受けました」と語った。
そして浦和としてのどのような強みを見せたいか――。関根は言った。
「内容どうこうより気持ちのあるプレーを一つひとつ見せたい。ゴールに向かう姿勢を、個人的にはどんどん向かって出していきたいと思います」
下部組織出身でもある関根にとって、浦和を勝たせること、チームを復活させることが、自らの自信を取り戻すための一歩となる。まず、目の前の戦いに全力を傾ける。そして、貪欲にゴールを狙いたい。そこから突破口を見出せるはずだ。
[取材・文:塚越始]