【鹿島】岡山に逆転負け…エース鈴木優磨の好感触と反省「久しぶりにフォワードらしいゴールを決められた」
鹿島の鈴木優磨。写真:手塚大介/(C)Daisuke TEZUKA
「中で解決できる問題は、中で解決しないといけない」
[J1 22節] 鹿島 1-2 岡山/2025年6月28日18:03/県立カシマサッカースタジアム
J1リーグ22節、首位・鹿島アントラーズはファジアーノ岡山とのホームゲーム、エース鈴木優磨のゴールで先制したものの、後半に2失点し逆転負けを喫した。今季二度目の連敗で、2位の柏レイソルと勝点41で並ばれた。
開始18分、小池龍太のスルーパスにオフサイドぎりぎりで抜け出した鈴木は、GKスベンド・ブローダーセンとの駆け引きで、相手が前へ出ようとしたタイミングで、ファーサイドへシュート。ボールを転がしてタイミングをずらし、ポストに当てながらもゴールネットを揺らした。
「レオがね、交差する形で、相手ディフェンダーを上手く引きつけてくれました。多少、無理な体勢かなと思いましたけど、久しぶりにフォワードらしいゴールを決められたかなと思います」
鈴木はそのようにゴールを振り返った。
一方、前半と後半の出来が大きく違ったのではないかという指摘には、「まあ、考え方次第じゃないですか」と答えた。
「あれだけ良かったなかで追加点を取れな かったと考えるか、1-0とした優位性を生かせなかったと考えるか。 個人としては優勝するなら、二つを使い分けないといけないというか、両方とも必要だと思います。うーん……この試合が、この先、いい糧になってくれるといいかなと。結果は変えられないので、そう思っていますね」
敗れた前節のFC町田ゼルビア戦から、より全体でゴールへ向かう意識も共有できていた。
「前半は勢いをもって、(ゴール前への)流し込みを多くやっていましたけど、(岡山が)あれだけやられていたら、ディフェンダーも当然、対応を変えてくると思っていました。後半も早い段階では流し込みを嫌がっていて、(鹿島の)サイドバックに早めに食いつていたので、そこで裏を狙うとか。空いた中を狙うとか、そういうプレーがやはり必要でした」
鬼木達監督のもとで、より勝ち切るための形を模索している。ただし、試合は相手あってのもの。サッカーは生き物と言われ、その時、その時での判断や対応が求められる。
鈴木は次のように対応力や柔軟性の重要性を語る。
「相手が早めに食いついてきたら、どこが空きやすいとか。中や外が空きやすくなるので、そこの使い分け。 相手がどう対応してきたかをしっかり感じながら、そこを狙っていかないといけない。そういうのを俺ひとりで感じていてもいけないので、チームみんなで共有していく必要があります」
「監督からこうやれと言われてプレーを変えるのではなく、ピッチの中の選手で感じながら修正しないといけない。中で解決できる問題は、中で解決しないといけないかなと感じます」
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2連敗を喫した鹿島は次節7月5日、アウェーで川崎フロンターレと対戦する。