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【移籍】冨安健洋のアーセナル退団正式決定。新天地は? サウジが名乗り、Jリーグ復帰も…

冨安健洋 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

1年後の北中米W杯での完全復活が目標に。

 イングランド・プレミアリーグのアーセナルFCは7月4日、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)DF冨安健洋(Takehiro TOMIYASU)と契約を即時終了することで双方合意したと発表した。

 アビスパ福岡出身の冨安は2021年8月、ベルギー1部シント・トロイデンVVを経てイタリア・セリエAボローニャFCからアーセナルに加入。これまでガナーズでは公式戦84試合に出場している。

 加入後すぐ右サイドバックのポジションを掴み、2021年9月に月間最優秀選手賞を受賞。さらに2023年10月にも同賞を受賞している。

 日本代表としても42試合に出場し、2021年に開催された東京オリンピック、2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)のメンバーにも選出されている。

 しかし最近の2シーズンはケガの影響で出場機会が限られた。2024-25シーズンはわずか1試合の途中出場にとどまっている。

 そうした状況を受けて、クラブは「新たなキャリアをスタートさせるため、トミとの契約を終了することで合意しました。アーセナルFCのスタッフ一同、トミのクラブへの貢献に感謝するとともに、トミと彼の家族の今後の幸せを願っています」と感謝を綴っている。

 冨安は今年2月に二度目のヒザの手術を受けて、回復まで最低5か月がかかると言われてきた。現在もリハビリを続けている。

 サウジアラビア1部リーグのチームが、冨安獲得に向けて接触していると言われる。リハビリを重視するのであれば、治療の面でコミュニケーションをとれる日本(Jリーグ)復帰も視野に入るか。

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 まずこうなると、日本代表として、1年後の北中米W杯で最高のパフォーマンスを見せることが目標になる。この長期離脱には、ちょうど1年前の日本代表活動も少なからず影響しているだけに、日本サッカー協会(JFA)も日本のディフェンスリーダー復活へ、最大限のバックアップをしたい。