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【韓国戦 通信簿・採点】W杯メンバー入りへ各選手の“条件”とは? 点の取れるシャドー、ジャーメイン良は秘密兵器になり得る。サッカー日本代表、東アジアE-1選手権

【最優秀選手賞】安藤智哉(日本代表)

ストッパーの安藤智哉、古賀太陽にも十分チャンスあり。

[東アジア選手権 第3戦] 韓国代表 0–1 日本代表/2025年7月15日19:24/龍仁ミルスタジアム(韓国)

 東アジアE-1選手権・第3戦、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)が相馬勇紀のアシストからジャーメイン良の左ボレーによるゴールで韓国代表に1-0で勝利を収め、3戦全勝で優勝を決めた。同大会2連覇。

 この試合の通信簿・採点は次の通り。

◎日本代表 通信簿(採点)
ポジション 背番号 選手名 採点(評価)
寸評

※通信簿にちなみ5段階評価で採点。

「5」が最高、「1」が最低。
対象は原則プレー時間20分以上

【先発メンバー】
GK 1 大迫敬介  4
被シュート9本(枠内1本)。
試合終盤のビッグセーブで魅せた。韓国相手の無失点は大きな自信になる。鈴木彩艶がセリエAで戦うなか、谷晃生との激しい第2GK争いが続く。

DF 4 古賀太陽   4
ケガの影響が心配されたが、安定感が光り、韓国のスピード&パワーに上手く対応。負傷者が続くフル代表の左ストッパーで、十分目処の立つ戦力に。

DF 3 荒木隼人   4
球際へ厳しく行くところと相手の勢いをいなすところと、使い分けが冴えた。渡辺剛や瀬古歩夢を越えるには、セットプレーからのゴールもほしい。

DF 16 安藤智哉 4【最優秀選手】
序盤苦しんだナ・サンホへ徐々にしっかり対応。空中戦やヘッドの競り合いでも、一歩を競り勝ちピンチを未然に防いだ。日韓戦、無失点勝利の立役者として「最優秀選手」に選定。冨安健洋が厳しい場合など……フルメンバーのストッパー争いに加わってきそうだ。

MF 7 相馬勇紀   4 (▽77分)
先制点のアシストは、チャンスになり得るスペースへ正確に蹴り込んだ。熾烈なウイング争いは、2部に降格したスタッド・ランスの中村敬斗、あるいは前田大然の状態によっては、チャンスあり。

MF 2 望月ヘンリー海輝  4
中2日での連続スタメンながら無失点勝利を支える。今後、森保ジャパンの4バックが増加すれば(所属の町田も3バックではあるが)、右SB&WBとして重宝される可能性が出てきた。

MF 6 川辺駿   3(▽77分)
前半のイエローカードが効いて、途中から球際へ厳しく行けなくなった。求められた役割をまっとうし、勝利へつなげた。今後パサータイプが欲されれば、チャンスはあるか。

MF 15 稲垣祥  3
序盤はポジショニングで優位に立ち、韓国も嫌がっていた。後半はその強引さに苦しむものの、最後の試合コントロールも見事だった。守備的ボランチの遠藤航、守田英正の最強コンビがいるなか、彼らに続いて、
佐野海舟とともに候補に。

MF 9 宮代大聖 3(▽65分)
強度を押し出してくる相手に苦戦。自身がゴールを狙える位置でプレーしたかった。本来はストライカーであり、得点を決めていけば、さらなるブレイクの可能性もある。

MF 13 ジャーメイン良  4(▽85分)
今大会通算5点を決めて、2列目の争いに名乗りを挙げた。欧州組の中でも、ゴールを奪い切れるシャドーは“不在”だっただけに、日本の秘密兵器になるか。

FW 19 垣田裕暉  3(▽65分)
相手へのプレスの掛け方、スペースの消し方では、明らかに細谷より効いていた。柏でさらに得点を決めていければ、再招集もあるか。

【交代出場】
FW 10 細谷真大  3(▲65分)
ボールを追っているが、DFのパスコースを消し切れない場面も見られた。自陣に戻っての加勢も助かる面はあるが、相手の押し上げを許しただけに、前線に残って起点になりたかった。むしろ劣勢になってしまい、ディテールが課題に。

MF 21 佐藤龍之介  3(▲65分)
期待された最年少での代表初ゴールはならず。脅威を与え切れず。代表帰りの岡山で、この経験を生かしたい。

DF 22 植田直通  ― (▲77分)
無失点に抑えて勝つ、というターゲットへしっかり貢献。何かがあった時、W杯本番での緊急招集など、いろいろな形でチャンスが巡って来ることはあり得る。

MF 17 宇野禅斗  ― (▲77分)
川辺と代わって入ると強度をもたらすとともに、運動量を増加。無失点勝利につなげた。代表にはいなかったタイプで、森保監督のリストにしっかり加わった。

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MF 11 原大智  ―(▲85分)
サイドに張って、ロングボールも混ぜて時間とスペースを作る。京都で活躍を続ければ、そういった“対世界”の役割で、再びチャンスが訪れるか。