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FCバルセロナ来日中止、日本企業「10億円横領」か。ヴィッセル神戸も被害者…

バルサの2023年以来の来日がまさか中止に…。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

韓国プロモーターのCEOが指摘。

 スペイン1部FCバルセロナは7月24日、重大な契約違反のため、来日を中止し、27日に予定されていたヴィッセル神戸とのノエビアスタジアム神戸での試合をキャンセルしたと声明で発表した。韓国での2試合は契約条件が満たされれば、実施される可能性があるという。

 日本ツアーの共同主催者となっていた韓国のD-DRIVE社のハム・スル代表は同日、一方の主催者であるヤスダグループ社の支払い未納、虚偽の書類が繰り返し提出されるなど詐欺行為があったと声明を発表し問題を指摘している。

 また『スポーツソウル』によると、同CEOが「日本側のプロモーターであるヤスダグループが、日本のスポンサーである楽天から受け取るとしていた試合フィーの残り100億ウォン(約10億6000万円)を横領したことが発覚した」と説明したと報じている。 

 そのためバルサ側は「日本での試合開催はこれ以上進められないと判断した」ということだ。あくまでも日本のツアーのほうで起きた問題であり、韓国へのツアーは実施されることになると強調しているそうだ。

 また、D-DRIVE社は「ヤスダグループの資金横領と契約不履行事案について、アジアツアー全体のプロモーターであるD-DRIVEが改めて強力な法的措置に着手する予定です」と方針を示している。

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 クラブ発足30周年記念イベントとしてこの試合は組まれ、アンドレス・イニエスタの獲得につなげるなど、これまで三木谷浩史会長はバルサとの信頼関係を長年にかけて築き上げてきたわけだが……。ヴィッセル神戸も深刻な被害者という状況だ。