【鹿島】エウベルが語る鈴木優磨「対戦した時は、あの気迫であり、本当に嫌な選手だった。味方になると…」
エウベル 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
サポーターの応援には「感動しました」。「サポーターのエネルギーがピッチに立つ選手の力になります」
[J1 26節] 鹿島 1 -1 福岡/2025年8月16日18:03/メルカリスタジアム
J1リーグ26節、鹿島アントラーズは先制されながらも84分の飛び込んだ舩橋佑の右足の一撃で、アビスパ福岡に1-1で追い付き、勝点1を積み上げた。
横浜F・マリノスから加入し、さっそくベンチ入りしたエウベルは62分にチャヴリッチと代わって左MFに入った。劣勢のなか、鬼木達監督からは「チャンスを作ること、決定的な仕事をしてほしい」と送り出されたという。
「勝利できず結果には満足していませんが、今日プレーできたことはポジティブです。(攻撃のスイッチを入れていたが?)もちろん自分自身は得点を目指していましたが、チャンスは作れたと思います。コンビネーションを高め、改善していきます」
そう振り返った33歳のブラジリアンアタッカーは、上手くスペースに顔を出して起点になり、ドリブルとパスで攻撃に変化を与えた。
「左サイドはコンパクトな布陣を保たれ、縦にいくスペースがなかったので、中にカットインし、逆サイドに展開できればチャンスが広がるかなと感じていました。その形から何度かチャンスを作れましたね」
そのアグレッシブさを鹿島サポーターが引き出してくれたと感謝を惜しまなかった。
「日本を代表する鹿島のユニフォームを着てプレーできたのは誇りです。サポーターのみんなが最初から最後まで熱量を持って応援してくれて感動しましたし、それは続けてほしいです。シーズン終盤のタイトル争いになった時、サポーターのエネルギーがピッチに立つ選手の力になるのは間違いありません」
また、鈴木優磨が相手チームだった時とこうして一緒にプレーした時、その“存在感の違い”を問われると次のように答えた。
「相手にした時は、あの気迫であり本当に嫌な選手で、優磨に『やられたな』という印象が残っています。一方、こうして味方になると、本当に逞しいし、闘志溢れるプレーが自分たちによりエネルギーを与えてくれます。僕と優磨のコンビネーションも日に日に良くなっていくはずです。二人で力を合わせて攻撃を引っ張っていきたいです」
ちなみに、背番号『18番』の理由は……「特にはありません(笑)。つけられる背番号の中で、若い数字がいいかなと思い選びました」という。
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するとエウベルは「でも……」と続け、「大事なのは背番号ではなく、クラブのこのエンブレムに誇りをもって戦うことですから」と、ジーコから継承される鹿島ブラジル人助っ人の系譜に導かれし一人として、その胸に星を増やすことを誓った。