カズが今日51歳の誕生日。しかし…「もう一つ盛り上がらない」
カズが2月26日、51歳の誕生日を迎えた。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「開幕戦に出られないのは、試合の結果以上に悔しい」。現役33年目、悔しさを明日への原動力に変える。
[J2 1節] 横浜FC 0-0 松本/2018年2月25日/ニッパツ
横浜FCの三浦知良が今日2月26日、51歳の誕生日を迎えた。前日に行なわれた松本山雅FCとのJ2・2018シーズン開幕戦、カズはベンチ入りしたものの出場機会が訪れなかった。
その試合後、記者団の質問に答えたカズに笑顔はなかった。
「開幕戦に出られないのは、本当に、試合の結果(1-1の引き分け)以上に悔しいものが選手としてはあります。それは今日試合に出られなかった選手全員がそうだと思います。その開幕戦に出られなかった悔しさを活力に、勝利したいですし、次に向けて準備します」
そう悔しさを噛み締めたカズは、ベンチから見守った横浜FCの戦いぶりについて、「序盤15分から20分ぐらいは固かったですけれど、そのあとは一つの形ができるようになり、ボールが動き、チャンスも作れるようになっていきました」と振り返った一方、「そのなかで自分も中盤の役割だったり、ペナルティエリアの中だったり結果を出せるようにしたいなと思います」と自身のプレーを重ね合わせイメージしていた。
そして51歳の誕生日――。先日認定された50歳14日の「リーグ戦で決めた世界最年長ゴール」のギネス記録更新も期待される。
「今日試合に出られなかったし、試合にも勝てなかったので、もう一つ盛り上がりのない51歳を迎えそうです」
カズは苦笑いを浮かべ、次週の3月3日のアウェーでの岐阜戦に向けて気持ちを切り替えていた。現役33年目。滲ませた悔しさを明日への原動力に変える。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI