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ベレーザ女王復活へ大きな一歩。小林里歌子が決めた魅力の詰まったゴール

小林里歌子がゴール!ベレーザが2-0で新潟Lに勝利。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

新潟Lは0-1で迎えた決定機をモノにできていれば――。

[WEリーグ 7節] 東京NB 2–0 新潟L/2021年10月31日14:03/味の素フィールド西が丘

 日テレ・東京ヴェルディベレーザがアルビレックス新潟レディースを2-0で下して2位に順位を上げた。

 高い技術を生かし徹底的にパスをつないで好機を作るものの、なかなかゴールに直結しない。しかし勝ち切る強さがついてきた。

 12分、北村菜々美のクロスボールがDFに当たってコースが変わり、そのままゴール。オウンゴールでホームチームは先制に成功した。そのあとファインセーブを連発したGKの田中桃子は、この先制点により「やりやすい展開になって集中して守れたので無失点につながった」と振り返っている。

 また72分、小林里歌子の追加点には、ベレーザのサッカー感がぎっしりと詰まっていた。後半に投入された菅野奏音と北村、そして小林の3人で組み立て、それぞれのポジショニングも絶妙だった。さらに北村のワンタッチパスと小林の得意とするターン――これで二人のDFを一瞬で無力化させた。新潟の堅守から奪えたこのゴールは大きな自信になるはずだ。

 ベレーザは決定機のクオリティにはまだ課題を残すものの確実にゴールは近くなっていると感じさせた。次戦は3位につけるマイナビ仙台レディース戦。プレシーズンマッチで競り負けている相手でもあるが、日テレから移籍した宮澤ひなた、隅田凛など今やマイナビの主軸となっている選手もいる。互いのプライドが激突し、攻守が目まぐるしく入れ替わる展開を見せてもらえるに違いない。

 一方、新潟はブロックを敷いて持ち前の堅守で対抗を試みた。ある程度はベレーザにボールを握られながらも、ゴール前で仕事をさせず逆襲を繰り出す。新潟の狙いは間違っておらず、想定通りに試合は進んでいたのだが……オウンゴールでプランが狂った。

 悔やまれるのが36分、新潟FW道上彩花とGK田中の1対1の場面だ。背後を突いた道上だったが、「タッチが伸びてしまった」。すると「相手が一個運んでくれた分、自分の間合いに出来た」という田中に止められてしまった。これが決まっていれば―また全く異なる展開になっていたはずだった。

突破を試みる新潟Lの道上彩花。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

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[取材・文・写真:早草紀子]

Posted by 早草紀子

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