【なでしこジャパン】「スーパーすぎる」ニューヒロイン19歳の谷川萌々子、女王アメリカに挑む。エース田中美南も絶賛!
サッカー日本女子代表の谷川萌々子。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
日本時間27日12時30分から事実上の決勝戦!
[SheBelieves Cup 第3戦] アメリカ – 日本/2025年2月27日12:30(現地26日)/スナップドラゴン・スタジアム(サンディエゴ)
「もう、スーパーすぎます」
『SheBelieves Cup』で2試合・4ゴールを決めている田中美南(ユタ・ロイヤルズ)がそう唸るのが、コロンビア戦で開始18秒に驚愕のロング弾を叩き込んだ19歳の谷川萌々子(FCバイエルン・ミュンヘン)だ。
ペナルティエリア外からでも、もはや射程圏となっている。そのロングレンジからのショットは、谷川の代名詞でもあり、その一撃にアメリカのサッカーファンたちも大いに沸いた。
さらに7分後、左コーナーキックから、田中のゴールをアシスト! リードをさらに広げてみせた。
「ボールが転がってきた時、相手のプレッシャーを感じなかったので、積極的に狙っていきました」
谷川は衝撃のゴールを冷静にそう振り返っていた。
初戦オーストラリア戦の中盤は、アンカーが熊谷紗希(ロンドン・シティ・ライオネス)、インサイドハーフが長谷川唯(マンチェスター・シティ)、長野風花(リバプールFC)の3人が組まれた。そしてコロンビア戦は、アンカーが三浦成美(ワシントン・スピリット)、インサイドハーフが宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッド)、谷川というセットだった。
「ライン間でボールを受けて前進させることを意識していました。コロンビアは結構スペースを与えてくれたので、前に運ぶシーンをいくつか出せたのは良かったです」
より攻撃的な組み合わせで、谷川はドリブル突破を試み、何度かシュートまで持ち込んでみせた。慣れない環境、初めてのセットでも、谷川はしっかり、かつ鋭い爪痕を残して、チームを勝利へと導いた。頼もしい19歳だ。
最終戦は世界ランク1位のアメリカが相手だ。
勝ったほうが優勝という事実上の決勝でもある。現時点の最大値を見せてくる女王相手に、なでしこのニューヒロイン谷川はどのようなサプライズを見せ付けてくれるのか。所属するバイエルン・ミュンヘンでも注目を集める谷川が、さらに世界のトップへ向かっていくための楽しみな挑戦の一歩となる。
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取材・写真/早草紀子
text and photos by Noriko HAYAKUSA