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「1年前に調子いいと成績よくない」岡田武史氏がW杯優勝へ求める“ウイニングマインド”。サッカー日本代表

W杯出場を決めたバーレーン代表戦後のセレモニー。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

ユーチューブの『JFA.TV』で公開、選手・スタッフへ呼び掛ける。

 アジア最終予選(3次予選)3月シリーズで北中米ワールドカップ(W杯)の出場権を“世界最速”で獲得したサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)は、1年3か月後の「W杯優勝」の目標を明確に打ち立てて、それぞれの所属チームでの活動に戻っていった。

 日本サッカー協会(JFA)はこのほど、3月シリーズの期間中、宿舎や練習場などでの日本代表の選手たちの様子を追った『Team Cam vol.03』をユーチューブの『JFA.TV』で公開。20日のバーレーン代表戦でW杯出場権を獲得したあと、25日のサウジアラビア代表戦を迎えるまでの活動をまとめた動画を公開した。

 そのなかで1998年のフランスW杯と2010年の南アフリカW杯で日本代表を率いて、南アW杯でベスト16入りを果たした岡田武史元監督が、選手・スタッフを前に「1年前に調子の良かったチームは、W杯本番で良い成績を収められていない」という点に言及。アルベルト・ザッケローニ、ジーコ元監督と話したことに触れ、その要因を伝えている。

 岡田氏は次のように語っている。

「ここからとても重要な1年になります。ただ、今までワールドカップに出た日本代表チームで、その前年に調子の良かったチームは大体上手くいっていない。例えばザッケローニやジーコは『まさか日本人って、こうだと思わなかった』と言っていた。その一つがウイニングマインド。勝つための気持ち。上手くいってることで、戦術だとか、そういうところに頭が行ってしまい、大切なウイニングマインドが小さくなっていたのではないかと」

 目の前の勝負に勝つ――。その積み重ねがあってこそ勝利につながる。その勝負の根幹を重視することが弱まっては絶対に勝てないと、岡田氏は強調する。

「まず勝負に勝つために、自分が何をすべきか。相手ボールの時はボールに行かなければいけないし、マイボールの時はゴールに向かわないといけない。いろんな戦術も大事だけど、一番大事なものを忘れないで。日本代表として誇りを持って戦ってください」

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 岡田氏は「この1年、みんなも切磋琢磨しなければいけず大変だと思いますが、ぜひいい大会になるように。優勝を目指して頑張ってください」と呼び掛け、W杯優勝の目標へ思いを馳せた。