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「たくさんの苦悩、情熱で乗り越えた」久保建英が劇的ゴール!ヘタフェのボルダラス監督、残留引き寄せた“3枚替え”決断の意図語る

決勝点を決めた直後、久保とチームメイトが喜びを爆発させる!(Photo by Angel Martinez/Getty Images)

「エルチェ、リード」の情報を受けて――。

[スペイン1部 37節] ヘタフェ 2-1 レバンテ/2021年5月16日(日本時間17日1:30)/コリセウム・アルフォンソ・ペレス

 スペイン1部リーグ37節、ヘタフェCFの日本代表MF久保建英がレバンテUD戦、85分に左足を振り抜き、チームの1部残留を確定させる決勝ゴールを突き刺した。ビジャレアルCF在籍時を含め、久保の今季リーグ初ゴール。クラブの命運を決める一発が、この大舞台で飛び出した。

 ヘタフェのホセ・ボルダラス監督は試合後の記者会見で、「厳しいシーズンでしたが、チームは(1部残留へ)必要なポイントを獲得するため、常に信じて努力を怠りませんでした。大いに評価しています」と、この勝利を喜んだ。

「この数時間、あと数日は喜びに浸っていいでしょう。ホームの最後の試合で残留できたというのが現実ですが、私たちはみんなとても幸せで、満足しています。(試合内容は?)見ての通り、みんな緊張していましたが、普段通り多くのプレーをできました」

 先制しながらも同点に追い付かれた。さらに後半途中、アンヘル・ロドリゲス、マルク・ククレジャの負傷交代により「チームは後退を余儀なくされた」。しかし1部残留を争う『エルチェ、リード』の情報を受けて、「勝利が必要でした」と、75分、久保、クチョ・エルナンデス、フアン・イグレシアスと攻撃的な3枚のカードを同時投入する決断を下す。そして84分、久保の決勝の一撃が生まれた。

「それ(勝点3を目指すこと)をチームに伝え、勝利をもたらす2点目を得ることができました。たくさんの苦悩、たくさんの情熱によって、たくさんの精神的な困難を乗り越え、ついに残留を果たすことができました」

 そのように指揮官は劇的勝利を振り返っている。

 また、「来シーズンも指揮を執るのか?」という問いにボルダラス監督は「今は正直なところ、ヘタフェの仲間たちと一緒に、この勝利をしばらく分かち合うことだけを考えています。私はここにいて、とても幸せです。ここは私の家(ホーム)のようなもので、今はそこにいるのを楽しむ時です」と答えている。

 ヘタフェは9勝10分18敗(28得点・43失点)の勝点37で、今季の16位以上が決定。降格圏18位のエルチェCF、残留ライン17位の岡崎慎司の所属するUDウエスカと4ポイント差をつけて1部残留を確定させた。ヘタフェは5月22日(日本時間23日1:30)の最終節、10位のグラナダCFとアウェーで対戦する。

 またレアル・マドリードからレンタル中の19歳、久保は今季リーグ通算30試合出場、そのうちヘタフェでは17試合・1ゴール・1アシストを記録している。

注目記事:久保建英は来季レアル・マドリード復帰有力か。ペレス会長、アジア市場を重視

[文:サカノワ編集グループ]

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