最後の望み!?サバデルが香川真司の獲得へ「道を開く」
香川真司。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
サラゴサは契約解除を提案する一方、ラージョ・バジェカーノなど複数クラブが関心を示す。
香川真司がスペイン国内の移籍を目指すのであれば、これが最終候補か――。
スペインメディア『エル・ペリオディコ』は9月27日、「カガワシンジとは月曜か火曜に退団で締めくくることを希望している」と題したレポートを掲載。サラゴサは9月29日までに、先週の時点で契約解除の提案をした香川に最終決断を下すことを望んでいると報じた。
記事によると、サラゴサは9月24日時点で、香川に50万ユーロ(約6100万円 )を3年間の分割で支払うことで契約解除することを申し出たという。スペインの移籍期間は10月5日まで。スペインリーグは各クラブに人件費の上限を設定しているため、香川を放出次第、空いたバジェットを活用して、昨季アスレチック・ビルバオからスペイン2部のCDミランデスにレンタルされていた22歳のウインガーのイニゴ・ビセンテ、ドイツ・ブンデスリーガ2部のハンブルガーSVに所属していた27歳のスペイン人FWハイロ・サンペリオとの交渉を進めたい意向だ。
一方、その記事の中で、新たに「サバデル行き」の可能性が浮上していることに触れられている。
あくまでもスペインでのプレー続行を希望する香川サイドだが、スペイン2部に昇格したUDログローニョへの移籍について拒否。ラージョ・バジェカーノ行きを希望していた。さらに、「新たな提案」として、同じくスペイン2部のサバデルが獲得に動いているという。「選択肢の一つであり、そこに道が開かれる可能性は十分ある」と明るい見通しを立てている。
サバデルは1903年発足の名門だが、1987-88シーズンを最後にプリメーラの舞台から遠ざかっている。昨季はセグンダB(実質3部)で3位に入り、プレーオフを制して2部に昇格している。以前には指宿洋史(現・湘南ベルマーレ)が所属していた。
今シーズンは開幕から2連敗を喫している。直近の昨季久保建英の所属したRCDマジョルカとの対戦は0-1で敗戦。布陣は3-5-1-1で、香川が本職である「トップ下」を配置している。
香川はサラゴサと2021年6月まで契約を結んでいるが、ルベン・バラハ新監督の構想から外れて戦力外の扱いに。EU外の外国籍選手枠は、ウルグアイ人FWガブリエル・フェルナンデスとブラジル人FWライ・ナシメントが登録された。
スペインの移籍市場は10月5日まで開いている。フリーエージェントになるのか、あるいは移籍が成立するのか――。何かしら具体的な動きがありそうだ。
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[文:サカノワ編集グループ]