【なでしこジャパン】スペイン戦へ、クールなニールセン監督の闘志に火が付いた理由とは?「私は普段温厚ですが、チームに尊厳を欠く行為だけは許せません。逆にこれを燃料にして戦いたい」
なでしこジャパンのニールセン監督の闘志に火がついた。その理由とは!? 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
日本時間6月28日4:00キックオフ!
[親善試合] スペイン女子代表 – 日本女子代表/2025年6月28日4:00/エスタディオ・ムニシパル・デ・ブタルケ
なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)が日本時間6月28日4時(27日28時)から、スペイン代表との国際親善試合に臨む。
選手たちは試合前日、会場となるブタルケでトレーニングを行った。当日のキックオフは21時だが、トレーニングは11時15分から肌を刺すような強い日差しのもとで組まれ、1時間強、戦術の最終確認を行った。
ニルス・ニールセン監督は就任後、積極的に世界の強豪との対戦を実現させている。今回は世界ランク2位のスペイン代表との対戦に。ヨーロッパ主要リーグやWEリーグがオフのなか、シーズン中であるアメリカ組を中心に18選手が招集された。
一方、スペインは7月のスイス女子EUROを控えての壮行試合的な一戦になる。
ただ初日に日本が練習したピッチは劣悪だった。なでしこのニルス・ニールセン監督は「牛や羊でも歩くのが困難なほどだ」と困惑したぐらいだ。
限られた時間の中で密度の濃いメニューをこなしたい日本にとって、スペインでのこの環境は少なからず誤算だった。
「私は普段温厚ですが、チームに尊厳を欠く行為だけは許せません。逆にこれを燃料にして戦いたいです」
クールな指揮官の闘志に火がついたのだ。
三浦成美は「リスペクトしすぎないよう、冷静に落ち着いて試合に入りたい」、宮澤ひなたは「勢いで前に追い続けてもスペースを生んでしまうだけ。引いていても相手は怖くない。行くところは全員で、前から行く。そこは冷静に判断したいです」と、選手たちもクールに燃えている。

直近のスペイン戦は2024年7月のパリ・オリンピック・グループステージ(GS)第1戦、1-2で敗れている。
今回ニールセン監督が選手たちに求めるポイントは、「キープ力」と「判断力」。急いで無理に攻めず、状況を見て、しっかりキープして組み立て直す。どこで仕掛けるのか、落ち着かせるのか……スペインの組織力に挑んでいく。
ニールセン監督は「日本のこれまでのような戦いから(変化させ&新たな要素を加え)、(スペインを)驚かせることができれば」と楽しみにしている。
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もちろん、あくまでもチャレンジャーという立場であり、勝つために様々な要素を“燃料”にしたいところ。ブラジル遠征は2連敗を喫しただけに、2023年女子ワールドカップ(W杯)女王に思い切って挑む。