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【浦和L】激震続く…猶本光、石川璃音、遠藤優、栗島朱里、竹内愛未が退団

浦和Lの猶本光。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

石川、遠藤、栗島は海外へ。

 WEリーグの浦和レッズレディースは6月26日、なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)の石川璃音、遠藤優、さらに元日本女子代表の栗島朱里、猶本光、そして竹内愛未が、海外クラブなどへの移籍準備のためチームを離脱すると発表した。

 6月17日には塩越柚歩が女王・日テレ・東京ヴェルディベレーザに衝撃の移籍を果たした。しかし激震は続き、浦和レディースの歴史を作ってきた5選手がチームを退団することになった。

 5人はそれぞれクラブを通じて、次のようにコメントしている。

◎石川璃音
「このたび、海外クラブに移籍することを決めました。いつも温かく応援してくださる皆さま、突然のご報告となり、直接ごあいさつできなく心残りで申し訳ない気持ちです。

 たくさん悩みましたが、新しい自分に出会うために、今このタイミングで海外に挑戦することを決断いたしました。まずはクラブ、ファン・サポーターの皆さま、レッズユース出身ではない私を温かく迎え入れてくださり、ファミリーの一員として共に戦ってくださったこと、心から感謝しています。皆さんと共に戦えて私は幸せでした。

 私に携わってくださった皆さんのおかげで成長することができました。3年半、本当にありがとうございました。今までを振り返ってみると、JFAアカデミー福島を卒業した当時、私はこのチームに強く惹かれるものを感じ、迷わず加入を決めました」

◎遠藤優
「このたび海外移籍のためチームを離れる決断をいたしました。ファン・サポーターの皆さまに直接あいさつできず申し訳ございません。

 サッカーの街・浦和に産まれ、幼いころから浦和レッズに囲まれて育ちました。中学1年生で夢だった浦和レッズレディースに加入し、サッカーだけでなく人としても成長させてもらえた15年間でした。アジアを獲れなかったあの日から、どうしたらもっと強く、巧くなれるかを毎日考えていました。

 アジアやその先の世界で戦うために、もっと世界規模でプレーをしたいという気持ちが芽生え、このタイミングで海外移籍を決断しました。トップチーム昇格直後はベンチにすら入れなかった私が、試合に出たい、スタメンになりたい、このチームで優勝したい、代表に入りたいとモチベーション高く頑張ってこられたのは皆さまの応援のおかげです。

 いつも心強いサポートをありがとうございました。『浦和レッズという偉大なクラブで世界を獲りたい』そのために自分と三菱重工浦和レッズレディースの世界での現在地を確かめたいと思います。大きな選手になって皆さんにいい報告ができるように頑張ってきます。遠藤優、行ってきます!!!」

◎栗島朱里
「三菱重工浦和レッズレディースを応援してくださる皆さまへ このたび、海外移籍をすることになりました。

 数年前から漠然と『サッカーを通してまだ見たことのない世界を見てみたい』『まだしたことのない新しい経験をしてみたい』と思うようになりました。 サッカーをいつまで続けられるか、これからの人生をどう生きていきたいかを考えたときに、今がそのタイミングなのではないかと思い、覚悟を持ってこの決断をしました。

 埼玉から、浦和レッズというクラブから出たことのない私にとって、この一歩を踏み出すことはとても勇気のいることでした。サッカー選手としても 、一人の人間としても、まだまだ成長したいという想いからチャレンジすることを選びました。

 12歳からこのクラブにお世話になり、浦和レッズが私の人生そのものでした。 中学、高校、大学と、授業が終わると急いで浦和へ向かい、夜遅くまでボールを蹴り、大学卒業とともにパートナー企業であるJ:COMさんにお世話になりました。 このクラブで、プロサッカー選手としてプレーすることができて、浦和駒場スタジアムであんなにもたくさんの声援を送ってもらえるようになるとは、サッカーを始めたころには想像もつきませんでした。

 浦和駒場スタジアムの応援席で背番号“6”を見つけるたびに勇気をもらい、応援してもらえる幸せを感じ、ここに来てくれているこの方たちのために今日も戦うと心から思ってプレーをしていました。

『栗島がんばれー!』『あかりちゃんナイスー!』 たくさんたくさん聞こえていました。 恵まれた環境でサッカーをさせてもらい、たくさんの方々に応援していただき、サッカーの街・浦和で、大好きな大好きなサッカーを、尊敬できる大切な仲間たちとここまで打ち込むことができて、私は最高に幸せ者です。

 世界は広いと聞いたので、まだ見ぬ世界を見に行ってきます!明るさだけが取り柄なので、自分らしさを失わず、どんな経験も自分の糧にするために、自分自身と向き合い、挑戦してきます。 最後に、どんな時も熱く励まし続けてくださったファン・サポーターの皆さま、多大なるサポートをしてくださったパートナー企業の皆さま、チーム関係者の皆さま、本当にありがとうございました。 行ってきます!」

◎竹内愛未
「このたび、三菱重工浦和レッズレディースから離れることになりました。まずは、自分の力を出し切れずチームに貢献できなかったことごめんなさい。そして、ファン・サポーターの皆さまに直接ごあいさつできず申し訳ありません。

 このクラブで育った私は大切な大切な仲間に出会うことができ、人の温かさ、愛情、思いやりに触れることができ『竹内愛未』という人間ができ上がりました。

 もっとこのチームで成長を続け、みんなと喜ぶ瞬間を味わいたかったです。ですが、まだ私の夢がすべて叶ったわけではありません。今までの経験を原動力に次のステージで頑張ってきます!ジュニアユースから加入しここまでご指導くださった指導者の皆さん、私をサッカー選手にしていただきありがとうございました。

 クラブ関係者の皆さま、パートナー企業の皆さま、ファン・サポーターの皆さん、たくさんのご支援を賜りましてありがとうございました。浦和駒場スタジアムのピッチから見た景色、頂いた声援は忘れません」

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◎猶本光
※選手コメントは本人の意向により、移籍先が決まった段階でお伝えしたいとのことでしたので、あらためて移籍先が決まったタイミングでお知らせいたします。