フランクフルトの衝撃――。大荒れの一戦、メインスタンドで観戦中のファンが心臓発作で亡くなる
荒れた一戦で、まさかの悲劇が…。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
長谷部は久々にボランチ出場。ホームチームとRBライプツィヒの両クラブが公式ツイッターで哀悼の意を示す。
フランクフルト対RBライプツィヒの上位決戦は、何とも後味の悪い一戦になってしまった。「私たちは月曜の試合に抗議の笛を鳴らす!」とゴール裏席でサポーターが笛を吹いたり、紙テープやボールを投げ入れたりとリーグ戦の月曜開催の反対を訴えるデモ活動が行なわれ、ピッチ上ではラフプレーに激高した長谷部誠がナビ・ケイタと取っ組み合いになって両チームの選手が入り乱れて騒然となるなど、ピッチ内外で”大荒れ”となった。試合は2-1でフランクフルトが逆転勝利を収めて、3位に浮上した。
そしてフランクフルトの公式ツイッターや『ビルド』紙によると、その試合終盤、メインスタンドで観戦していたフランクフルトの男性ファンが心臓発作により亡くなったという。コンメルツアレーナに救急車が駆けつけたものの間に合わなかったそうだ。フランクフルトとRBライプツィヒの両クラブが哀悼の意を表している。
最近はリベロでの起用が続いていた長谷部だが、久々のボランチでのプレーに、「ここでアピールできなければ、ベンチに行くかもしれないという危機感があった」とコメント。チームを支え続けるフランクフルトのナンバー20は、そういった緊張感をチームの好調の要因のひとつに挙げていた。
文:サカノワ編集グループ