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先制弾の梅崎司が明かす森脇良太との駆け引き。鍵は「最初のインターセプト」

湘南ベルマーレの梅崎司。(C)SAKANOWA

古巣の浦和レッズから今季2勝。運命の最終節・名古屋グランパス戦へ!

[J1 33節] 湘南 2-1 浦和/2018年11月24日/Shonan BMWスタジアム平塚

 湘南ベルマーレのMF梅崎司が11月24日、浦和レッズ戦の20分に値千金の先制ゴールを突き刺した。劣勢を強いられたなかで古巣相手に決めた一撃により、試合の流れをホームチームにもたらし、1995年以来となるリーグ戦での”ダブル(ホーム&アウェーでの勝利)”も達成。紛れもなく梅崎がこの日の主役となった。

 その先制点。カウンターから抜け出した梅崎が森脇良太を置き去りにして、最後は1対1になったGK西川周作が間合いを詰めてくる前にトゥーキックで蹴り込み決めた。彼はその一連の場面を次のように振り返った。

「立ち上がりに森脇選手にインターセプトされたシーンがありました。やはりモリは前を向いた守備が強い。ただ、そこを逆手に取ろうと思っていました。

 (得点シーンは)そこで僕を越えてクサビが入った瞬間、モリの逆を突いて、空いたスペースを使うことができました。最後のシュートは、自分の中でもアイデアのあるシュートを放てました。周作とは高校時代からずっとやってきて、なんとしても点を取りたいという想いがありました。それをここで出すことができて嬉しかったです」

 梅崎は嬉しそうに笑う。

 森脇とも昨季まで5年間、チームメイトとしてプレーしてきた。素早いプレスで攻撃の芽を潰す森脇の特長を、逆に利用して決めたゴールだったという。まさに梅崎だからこそ決められた一撃と言えた。

 湘南に移籍してきて1年目のシーズン、残り1試合となった。梅崎は湘南の環境について、「自分自身をもう一度奮い立たせてくれて、新しいサッカーを学ぶ機会になりました。昔の自分との闘いでもあり、一段とアグレッシブだった時期の自分を呼び覚ましてもくれた。いろんなことが集約されている1年になりました」と語る。

 プレーオフ圏16位を巡る争いは最終節に持ち越された。来季へつなげるためにも、次節の16位・名古屋グランパス戦は負けられない。両チームともに勝点40で並んでいるが、14位の湘南は得失点差により、引き分けでもJ1残留が決まる。

 名古屋も引き分ければ、ジュビロ磐田が首位の川崎フロンターレに敗れれば残留できる。が、負ければプレーオフに回る。両チームともに、難しいシチュエーションで臨むことになる。

「痺れる展開ですけれど、勝てば間違いない。勝つ準備を今日から始めて、しっかり練習から取り組み、絶対に残留を決めたいと思います」

 自身のゴールで23年ぶりに浦和から2勝を収めた。クラブ史上初のタイトルであるルヴァンカップも獲得した。梅崎が歩んできた2018シーズンのドラマ――何としても笑って、エンディングを迎えたい。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

Posted by 塚越始

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