憧れは中村俊輔。横浜FMルーキー山谷侑士が示す新たなレフティ像

横浜FMの新加入記者会見で登壇した山谷侑士(右上)。(C)SAKANOWA

カットインはガレス・ベイルのように力強く。

 横浜F・マリノスユースからトップチームに昇格したMF山谷侑士が、武器である鋭く強烈な左利きのキックと迫力のあるドリブルでプロの世界に挑む。

 横浜FMユースでの最終3年生で迎えた2018年、Jリーグユースカップ優勝を成し遂げた。決勝の清水エスパルスユース戦では、フィジカルの強さとバランス感覚を生かしたダイナミックなカットインから相手を引き出し、縦パスをつなぎ試合を決定づける2点目の起点になった(試合は2-1で勝利)。

 そしてトップチーム昇格を果たした山谷は、「縦への推進力は持ち味で、ドリブルでどんどん仕掛けて、背後へ抜けてスぺースを作り、カットインからの左足のシュートを出していけたらと思います」と抱負を語る。

 そんなトリコロールの新人が憧れるのが、日本人選手のレフティの代名詞の一人であり、横浜FMの大先輩にあたる中村俊輔(現・ジュビロ磐田)だ。

「小さい頃からずっと憧れてきたのが中村俊輔選手でした。ポジションやタイプは全然違いますが、同じ左利きとして、とても好きでした。スルーパスやFKが魅力的です。(チャンピオンズリーグで)マンチェスターユナイテッドから直接FKを決めたシーンは印象に残っています」

 また、海外のプレーヤーであれば、「ガレス・ベイル選手(現・レアル・マドリー)。どんどん仕掛けていく、あのゴリゴリ押し込んでいくプレーが好きです。それにカットインからのシュートやミドルは動画でチェックして、実際に試したりもしています」と言う。

 躍動感溢れる仕掛けはベイルのように、キックや存在感は中村のように。まさに新時代を象徴するレフティ像を思い描く。確かに、それは山谷ならば、到達でき得るスタイルに思える。

「練習から持ち味をしっかり監督やチームのみんなに知ってもらって、一日も早く、日産スタジアムのピッチに立って活躍したいです」

 中村俊輔、天野純に続く、横浜を象徴するレフティ候補と言っていい。背番号38をつけた初々しい山谷が、謙虚にしかし大胆に、プロとしてのキャリアの一歩を踏み出す。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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