大宮3バック導入、高木新監督の手応えは?「フアンマと石川が加わることで浸透度が深まった」

長崎から大宮に加入したフアンマ。松本戦では石川の先制点をアシストした。(C)SAKANOWA

PSM松本戦は2-0勝利。「個の良さが出るシーンが増えてきた」

 高木琢也新監督が就任した大宮アルディージャが2019シーズン、新たに3バックに取り組んでいる。2月9日の松本山雅FCとのプレシーズンマッチでは3-4-2-1を採用、2-0の勝利を収めた。守備時に5バック気味に対応し、チャンスと見れば一気に人数をかけて圧力をかける。その流れでフアンマのクロスに石川俊輝が合わせる鮮やかな先制点も決まった。試合終了間際には奥抜侃志が鮮やかなショットを突き刺してみせた。

 試合後、高木監督は次のように手応えを得ていた。

「リーグ戦開幕を控え、結果もそうですが、チームとして立ち上げからここまで取り組んできたことを発揮できたゲームになったと思います。理由はシンプルで、昨シーズンまでの4バックから新たな3バックにチャレンジした流れで、まずまずの成果を収められたと思います」

 また、松本は大宮と同じ3-4-2-1を採用しており、いわゆるミラーゲームの構図に。4バックのチームと対戦する時は必然とギャップが発生するが、今回はバチバチのマッチアップが至るところで起きる形だった。

「今回3枚(3バック)のチームと対戦したのは初めてで、景色と言いますか、4枚との対戦であればギャップができてフリーになる選手も出てきますが、今回(パスを)つける時に相手の選手が入り戸惑うシーンもありました。そういったことを含めて、いいトレーニングマッチができたと思っています」

「ポジティブなところで言えば、3バックの形の良い点とウィークな点をだいぶ理解してくれていたところです。マイナス点は……今はあまりそういうふうに考えていません。今日もたまたま結果が出たかもしれませんが、選手たちもハードワークして、自分たちがしっかりやろうとチャレンジする姿勢を示してくれました。選手にも積極的にやっていこうと伝え、チャレンジしてくれたことはポジティブに捉えています」

 むしろ、マッチアップが展開されたことで、高木監督にとっても発見が随所であったという。

「個の良さが出るシーンが増えてきました。仕掛ける選手がいて、フアンマがターゲットになり。2シャドーの関与がもう少しあってもいいかなとは思いました。それでも絡んでいなくても、個の特長を発揮してくれました。DFの3枚も良さを出してくれました。もちろん、組織としても、さらに表現できるようにトレーニングを積み重ねていきたいです」

 指揮官はいろいろな組み合わせによる相乗をチェックしたかったという。だから今回松本に勝利を収めたとはいえ、「このメンバーがベストというわけではありません」と、あくまでトレーニングの一環であったことを強調していた。

 ただ、そのなかで光った存在として、指揮官は先制点をもたらした二人を挙げていた。

「フアンマと石川は3バックでやってきた選手で、彼らが加わることで、3バックの浸透度も深まると感じました。まったくやったことのない選手と比較すれば、そういった選手たちがいることで、(浸透の)スピード感は上がったと思います」

 3バックの浸透。高木監督はそれが順調に進んでいると確かな手応えを得ていた。もちろん、指揮官の頭の中には、いつでも4バックにも対応できる、という計算も働いているだろう。併用できれば、試合ごと、あるいは試合中に変化をつけることも可能になる。

 昨季まで務めたV・ファーレン長崎に続いて、高木監督は大宮をJ1へ引き上げることはできるか。大宮が3年ぶりのJ1昇格に向けて、着々と新たなベースを築いている。

文:サカノワ編集グループ

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