【FC東京】名古屋キラー永井謙佑が炙り出した古巣の”急所”

古巣の名古屋戦で、FC東京の永井謙佑がまた決めた!写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

昨シーズンから3試合連続3ゴール。名古屋サポーターに「申し訳ないです」と繰り返す。

[J1 4節] FC東京 1-0 名古屋/2019年3月17日/味の素スタジアム

「今日は勝つことだけを考えて試合に臨みました。(2015年以来となる首位について)僕はFC東京に来て初めてなので嬉しいです」

 古巣である名古屋グランパス相手に高速カウンターから決勝点を突き刺したFC東京の永井謙佑は、そのように試合後に喜びを語った。

 54分の得点シーンは、まさに圧巻だった。左サイドで東慶悟が倒れ込みながら放たれた縦パスに抜け出し、持ち味の快足を飛ばしてGKランゲラックとの1対1を制して、シュートを突き刺した。最短距離でしかもトップスピードに持ち込む、シンプルだが力強い一撃だった。

 永井はそのシーンを次のように振り返った。

「最初は少し半身の状態でしたが、(東)慶悟が見えて、これはパスが来るなと察知して、トップスピードに入れられる体の向きにしたところへ来ました」

 30歳になり円熟味を増すストライカーが、自分の形に持ち込めば、止めることはできない。そんな誰にも負けない強みを改めて見せつけた。

 名古屋相手に昨季から3試合連続3ゴール。ヒーローインタビューでも「気まずいですね」と古巣の名古屋に気遣った永井だが、試合後も次のように繰り返した。

「気まずいですね、逆に。申し訳ないです。(名古屋サポーターが)シーンとなってしまって……申し訳ないです」

 対名古屋では、FC東京のカウンターがモノの見事にハマる。それはある意味、永井が名古屋の”急所”を明らかにしていると言える。

 風間八宏監督はこの試合後に「まったく失望はしていません。選手の成長を感じた90分間でした。まだ見えているところに合わせられずにいる」と振り返っていた。

 あくまでもスタイルを磨くことにフォーカスを置く。ただやはり、さらに上位を狙うためには、ある程度のカウンター対策は必須となるのではないか……とも思わせる内容となった。開幕から無敗同士で激突した注目のカードは、むしろスピードスターの永井によって、名古屋の脆い点が改めて浮き彫りにもなってしまった。

 もちろんまだシーズンは序盤戦だ。風間監督と名古屋がどのように修正し、どこをさらに伸ばし、どのような進化を見せていくのか。主力選手がほとんど抜けずにトレーニングに打ち込めるこの代表期間の2週間は、貴重な時間となりそうだ。

文:サカノワ編集グループ

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