日本代表8年ぶり出場へ。西大伍は静かに熱く「アピールより勝利を」

日本代表でトレーニングする西大伍。(C)SAKANOWA

注目は「個」より「ユニット」。どのようにコラボレートするか?

[キリンチャレンジカップ] 日本 – コロンビア/2019年3月22日19:20/日産スタジアム 

 鹿島アントラーズからヴィッセル神戸に移籍して2019シーズンを迎えた西大伍が、森保一監督のもとで初めて日本代表に招集された。ピッチに立てば実に2011年6月1日のペルー戦(△0-0)以来の国際Aマッチ出場となる。

 2017年12月のE-1東アジア選手権の日本代表に選ばれたものの、ケガにより辞退を余儀なくされた。それだけに比較的、最近までA代表に呼ばれていた印象も残っている。ただ、それ以前の2014年10月にハビエル・アギーレ体制下で招集されながら控えで終わったこともあり、日の丸をつけて戦ったのは約8年前まで遡る。

 今回は神戸開催ということもあって、より注目を集める。ただ、共同のインタビューで「強い気持ちで臨むか?」という質問に、西はクールに答えた。

「強い意識というのは特別は持ってはいないです。けれど、今まで僕がそれぞれのチームでやってきたことで伝えるべきことがあれば、その都度言っていきたいです。(森保監督へのアピールについて)アピールっていう方向に行きがちですけれど、一番大事なのはチームを勝たせる、チームが勝つこと。そのために一人ひとりが仕事をすることが大切になってきます」

 西のそのスタンスはクラブでも、代表でも、基本的には変わらない。勝利からのそれぞれの逆算。対戦相手がJリーグの相手でも、コロンビア代表であっても一緒だ。

「コロンビアに対し、チームとしてどのようにやるかにもよりますが、自分の良さはゲームを落ち着かせるところだったり、リズムを変えるところであったりします。ディフェンスの選手なので、相手との1対1をやらせてはいけないし、攻撃の部分では周りと上手く絡みながら、いい連係を見せられればと思います。チームの勝利のため、全員で攻撃をして、全員で守備ができれば、いい戦いを見せられるはずです」

 西がどのようなプレーを見せるのか、と言うよりも、西がどのように他の日本代表の選手たちとコラボレートするのか、相乗効果をもたらすのか。そういったところにフォーカスしてみても面白いかもしれない。最高のレベルの選手たちとの練習を本当に楽しんでいるようである。その関係性をいかに「結果」につなげるのか。西は静かに熱く燃えている――。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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